風だけ見ればサーフィン日和

朝起きたら寒かった。
僕の住んでいる水戸は、海が近い。
今日みたいに潮風が入ると極端に寒くなる。
学生時代八王子に住んでいた。山梨から吹き降りる風は、フェーン現象で35℃に暖めてくれる。人肌より気温が高くなるの、人間動きたくなくなる。盆地だから熱は逃げず、夜、海風が入るとすこしは涼しくなるとおもいきや、都心の室外機だした熱気が多摩川経由で上がってくる。夜なのに気温が下がらない。

そんなときは、海の近くに帰省することが楽しみだった。西向きの部屋は下手すると40℃を越えてしまう。帰省する時にはまずバスに乗って京王線に。駅につくとすぐに多摩川を越える。川を越えると少しだけ気温が高くなるようだ。

都心に入りあたりでうろうろしていると、ビルの反射熱にくらくらする。スーツを着ている人は優秀な学校を出てるのだなとおもっていた。だって、「ザ・ガマン」は六大学の学生しか出られないでしょ?

都心の熱気にやられ、アスファルトの照り返しに蒸せながら、家に帰ったらすぐに海に行こう!と思う。思うのだけれど、そうは上手く行かない。気温が違うのだ。

常磐線にのって利根川を超えた辺りから、電車のクーラーはそれほど仕事をしなくなる。外気が少しだけ涼しくなるから。水戸の駅につくと、今日の洋服選びに失敗したような気がしてくる。意外に寒いのだ。八王子で感じたあの熱はどこにいったのだろうと思うくらい寒い。

サンダル、半袖は注意。北上するときはいちまい余分に着るものを用意しましょう。