3Dプリンターの使い道を考える

3Dプリンターについて調べてます。三万円まで価格が落ちてきてます。三万円のプリンターをみると、CNCで切ったと思われる木の板が気になりむしろCNCのほうが欲しくなります。ただCNCは高速のドリル(ミル)でモノを削るので騒音とゴミが舞い上がります。家の小型旋盤でも油まみれになりますからカバーが必要になるでしょう。

一度読んでなるほどなーと思ったのは、3Dプリンタをパン焼き器に喩えるアナロジーですね。 3Dプリンター騒がれ過ぎ。それで飯食ってる僕が言うんだから間違いない : ギズモード・ジャパン

パン焼き器は買ってしまいがちです。あると便利なものは便利に見えますが、末永く便利かどうかは別問題です。

お米を入れるとパンになる「ゴパン」売れたと聞きますが毎日パンで飽きないのでしょうか。知り合いの家に奥さま秘蔵のオーブントースターレンジというものがあります。パンも魚も焼ける便利なオーブン機能が付き。聞くとパンを2回焼いたきり。パン焼き用のオプションパーツがレンジ本体よりもかさばる謎仕様です。パンを四角く焼くための箱と部品の仕舞い場所で苦労しています。たいてい一度使って出し入れが面倒なものは、ジャンルをとわず道具としてよろしくはありません。彼の家にあるオーブンレンジはご飯を温め直す電子レンジとして働いているそうです。それなら安価な電子レンジで十分。ダイヤルをまわしてバネで戻るアナログタイマーのあれ。比較してみましょう。

多機能のオーブン機能付き電子レンジでご飯を温める場合。

ボタンでレンジの強さを呼び出し>デジタルタイマーのダイヤルをひねる>蓋を開けて物を投入>スタートボタンを押して加熱開始。

7000円くらいの安い電子レンジの場合。

蓋をあけてあたためる>物を入れてダイヤルをまわす>自動スタート

7000円のほうがふたつ動作が少ないので道具として勝ちです。

3Dプリンティングのブームに乗ってみようかと思いました。小さくて形が複雑で繰り返しの部品や量産には向いてそうです。いくつか作りたい部品も思いつきます。ただ、樹脂の部品をパソコンとマイコンを通して作らねばならない理由がすぐに思いつきません。おもちゃを作っていると素材ごとの特性や加工の難易度が分ってきます。どんなときでも樹脂が最高の素材ではありません。私はアルミの薄板と建材にするような安い木をよく使うので、樹脂は加工がやっかいな高級素材ととらえています。

ギズモードの記事にある自分の握り拳より小さいものと言われてもすぐには思いつきません。樹脂自体なじみがありません。素材の単価が高いというのも問題です。そもそも、私が作るものはCADデータから起こしてません。まともな設計図すらありません。機械の導入とCADソフトの習得と、大きさの制約は越えられそうですけれど、まだ頭のなかで3Dプリンターの導入して何を作るかは想像すらできません。欲しいし買えそうな値段ではありますが、はて、手に入れて何をするかと問われると答えに窮するというのが今日、2013/05/26の正直な感想です。

Make: Japan | Printrbot SimpleがMaker Faireに登場

Desktop CNC Mill Kits – Shapeoko
CNCのキット。三万円くらい。

自宅ではじめるモノづくり超入門 ~ 3DプリンタとAutodesk 123D Designによる、新しい自宅製造業のはじめ方 ~