重量オーバー

カメラを乗せる台はいままでアルミ板一枚で十分でした。今回おもいカメラを乗せるにあたりアルミ板では心許なくなってきました。たぶん、1センチ以上の厚みのある板を使うことになります。

カメラの重量変化に伴い、設計がまったく別なものになります。曲がったスレッドのときはグリップとカメラの距離が取れましたが、今回は10センチくらいになります。水平方向にカメラを移動する仕組みを組み込むため、実際にステージとして使えるのは3センチくらいが限界でしょう。

最初は総アルミづくりで考えて、手持ちの端材を合わせてみました。カメラ側が300グラムから500グラムのときは16ミリパイプで平気でしたけれど、カメラが500を越えたころからパイプの振動が気になります。おそらく16ミリのアルミパイプにこだわって作ると撮影中にアルミが歪んでブレの原因になりそうです。かといって19ミリのパイプを使えるかというと・・・・曲がらない。

それならば16で肉厚のパイプはないか。ないんだなこれが。

20ミリを越えると肉厚アルミパイプを選べるけれど、16ミリは1ミリ厚のみ。近所のホームセンターはアルマイトなのでちょっと堅い。曲げると表面が鱗状になるのでふつうのやわいアルミのほうがきれい。ただ、普通のアルミではちょっとオモリを積んだとたんにバネのようにしなります。

構造をうまくつくれば、たとえば曲げの緩いマーリンなら16ミリアルミ丸パイプでもなんとかなると思います。ただ、スレッドで下に棒を付けると横棒の振り回された力が縦の軸に影響するのでさてどうしましょう。

解決作としましては、全体をボアアップして20ミリで全部作り直すのが妙案だと思っていました。これは20ミリのアルミパイプが曲げられると思っていた頃の発想で、実際曲げるのが大変だとわかると工作をためらいます。

いっそ、薄型ベアリングを入れて、ふつうのスレッドにしましょうか。

完全に予算オーバー。あとサイズ不明。

薄肉形ベアリング6800・6900シリーズ寸法表
20で幅7ミリって薄いね。特殊なのか近所で手に入らない。

これを使うとシミレートして、パイプをさがすのだけれど今度は鉄パイプのちょうどよい太さがない。鉄なら丈夫だし上下の端を溶接できるから仕事が早い。鉄パイプって規格がインチなのか。

3センチのパイプを使うと一脚が使えるから仕事は簡単かもね。