あるもので間に合った

去年量産してひどい目に遭った自作マーリンに部品を足して重いカメラを積んだら、普通に乗りました。やっぱり。実験機はつぎはぎで強度不足なのため、本番用は1本パイプを曲げて強度を上げたい。ついては板の取り付け方法をネジじゃない方法にして、パイプ自体への負荷と工作の面倒を回避しようと考えています。

16ミリのアルミパイプを使った長いモデルがあります。こちらはパイプを曲げ部分に負荷がかかりまるで板バネのようにしなります。これは、カメラとグリップ、グリップと下棒の長さの比が一対一で、カメラが800なら下も800オーバー、トータルで2キロですから急制動でいろんな方向に軋みます。設計限界を超えてます。

改修方法としてはカメラまでの距離を短くして、カメラからグリップ、グリップから下棒までの距離を一対三くらいにして総重量を1.5キロに収めればパイプの太さは16ミリで変えずに済むと思います。カメラからグリップまでの距離を短くして比を大きくすれば下のオモリは200グラムくらいで済むはずです。総重量が1800以下になればなんとか持てます。

もしくは強化。総重量の増加に合わせて太いアルミパイプを使おうかと。強化すればあとの面倒が減るのかも。

スケッチを起こしてみます。ジンバルは普段使っているものを流用。カメラを乗せるところが問題となります。カメラに直接触れる部分をしっかりつくらないと、ネジを基点に回転してしまうでしょう。いままでは長く広げた穴を使ってカメラ位置を決めていましたけれど今度は穴を1つにしてプレートと一体化し、板と本体の接触面で前後左右の調整をすることになりそうです。

単純に板を二枚あわせて、ネジと長いスリット穴で作ると簡単にできると思います。可動範囲を2センチくらいにして微動無しで作ればドリルと棒ヤスリで完成です。ただ、板としては前後用と左右用にそれぞれ一枚要求されます。本体の基部に一枚ありますから、二枚を乗せると計3枚の板が必要となります。板はそれぞれネジをいれて一方向に動かします。撮影準備の段階で微調整は常に必要となりますので、外から片手で動かせて、ロック機能のオンオフも片手でできるといいなあ。

分解組み立てに工具を必須とすれば簡素に作れます、ただ、そんな面倒な物は使えません。使い勝手から想像して、使いにくい部分は排除して作る予定。前後は板に穴を開けてスライドさせるとして、左右はマーリン方式でグリップ側を動かしてしまいましょうか。カメラに付く板をどうにか動かしたい。

必要な移動量はカメラを取り付ける穴を固定として、左右に1.5センチずつの横3センチくらいあれば十分でしょう。長穴を使い、カメラの位置を微妙に変える装置を付けるだけで十分な気もしてきました。部品はなるべく減らしたいので長穴ですむならそうしたい。