顕微鏡の足を作る

長いこと放置していた顕微鏡に足を装着。手術用の対物立体双眼顕微鏡。ジャンクで手に入れて、刃物を研いだときとかヤスリがけした面をみるために買ったっていうのは言い訳で、最初天体望遠鏡の双眼装置にしたかったのですが、レンズがガリレオ式で頓挫。そのまま顕微鏡として使います。顕微鏡もケプラー式とガリレオ式があるのは知っていましたけど、まさかガリレオがくるとは思わなくて。いや、べつに顕微鏡が手に入ったから満足ですけどね。

ジャンクなのでアイピースの取り付け金具がなくて。アイピースの根元のネジが某社独自ピッチの雌ネジで、差し込み口も特殊みたいでレンズが付かなくて困り果てていました。ずっと懸案となっていたところ、外径のサイズをみたら、なんとなく先月材料をしこたま買った中から排水管に合いそうなので急遽加工することに。本来は抜き差し式で筒の中にアイピースの足を入れるのですがサイズの都合外周を使います。アイピースの外径と取り付け口の外径を排水パイプで繋いで中の段差は水道管やらCリングに加工したパイプを組み合わせせて無理矢理くっつけました。

問題は足。なにせ、アームに取り付けて吊り下げて使うものなので足の付け所がありません。とりあえずその辺にあったツーバイーフォー材を使って顕微鏡の一部を挟むことにします。高さを見極めて、厚板を基部にし、ちょうど万力のような形になる足を作りました。

倍率は分かりませんが、虫眼鏡よりはよほど使えます。ただ、手術の執刀医がつかうのではなく、どうも補助する人が使う物らしくて見える場所までが遠いこと。メスを持って使うとか鉗子を押さえるなら手が遠くても平気なのでしょう。それとも、ドイツ人がガタイがデカイから標準でこれなのかも。

実際に使ってみると自分の指が足全体より多きく感じます。爪楊枝の先端でゴマ塩の塩をつまんだり、ボールペンで書いた字の色むらが見えたりします。いまは加工物をお休みしているので、そのうち何かヤスリがけしたものとか精密なおもちゃを作るときに使う予定です。足がつくとその場に置いていつでも使えて便利です。