日本製と中国製の違い

日本製は機能を十分満たすことに力を注ぐ。中国製は未完成でも構わない形になっていればよろしい。日本製は生産性を後回しに、使いやすくする。中国製は生産性第一。客が使いにくいことなんて知らぬ存ぜぬ。

家具なんてよく考えて作らないといけません。特に足の部分には構造上の必要な要素ってものがありますので形だけあっても駄目なんです。橋、城の土台、鉄塔、木組みなどを見る限り日本製の信頼度は高く、中国製のものは全般的にどこか間違えていることが多くありました。過去形で書くのは、純日本製が減ってしまったことと、日本設計海外生産のものが日本製扱いで、生産国が性能を担保しないから。

台湾のスポーツ用でちゃんと考えているフレームを日本に持ってきて日本ブランドで売っているのは、中華民国製?なのかジャンル分けがしきれないので保留。ジャイアントのロードバイクのフレームは良くできてるなあと感心します。

いただけないのは、2010年代になって急激に増えた大陸製の自転車フレーム。雨が降ったあとや結露の水が溶接あとにたまりやすい構造のフレームとか、どうしてそこに細い意味のないチューブを曲げて入れているのか分からないママチャリフレームを町で見かけることが増えました。あれはいただけない。使いやすくないし、長くもたないと思うのです。あと、乗ったこと無いけど乗り味も悪そう。フレームのシナリをうまく使うというよりは、とりあえず溶接してみたって感じのへんなママチャリなのかシティなのか分からないものばかりです。ほとんどはホームセンターと新興チェーンが扱う自転車です。べつに存在するのは構わないけれど私は買う予定がない。

宮田の1980年代のママチャリのフレームとか良くできてます。あれは国内で作ってたに違いない。

まだ中国の工場がそのくらいの生産能力で形は真似できるけれどその裏の行間は真似できてないので、日本の製造業はまだしばらく優位を保ち続けられる・・・と・・・いいなあ。