CMSは不自由

CMSがどれもコレも使いにくい。端的に言って、ファイル名の決定がうまくいかない。階層構造も不自由である。だから、手打ちかオーサリングツールで書き出したHTMLにしたい。インストールで失敗するのが面倒であり、設置にやたら手間がかかるのも飽きてます。ようやくインストールしたら使いにくいなんてこともあります。そうなると絶望です。

今年の8月でしたか、ロリポップサーバーのwordpressが攻撃されました。あのときは簡単インストールとサーバーの設定に不良がありました。手動インストールのwordpressより脆弱な「簡単インストール」のwordpressが狙われています。サイト構築に人生を賭けていない素人にはパーミッションの設定が面倒なのです。

『WordPress簡単インストール』を再開いたしました / 新着情報 / お知らせ – レンタルサーバーならロリポップ!

道具とは何かあらためて考えさせられます。最終目標が、静的なHTMLを自由な場所に好きな名前で配置すること。これが第一と考えるとホームぺージビルダーのようなオーサリングツールのほうが実は簡単です。ページ数が増えるときはCMSが便利だけれど、いうほど使い勝手が良いとは思わない。

CMS を使う場合は以下 思いつき>>>>>書く>>>>>公開

ホームページビルダー 思いつき>>>>>書く>>>>>リンク・メニューの整理>>>>FTPアップロード>>>>>公開

二手間多い。メニューを整理する、トップ、インデックスページからのリンクを付け足さねば成らない。どのくらい面倒かというと、慣れない人にはどうしようもないけれど、実は数をこなしているのでなければ無くても構わないという程度です。

だから、あえて階層をトップからひとつ下のしてCMSを動かすファイルを置いて、その中でちいさく構造化されたサイトを作ることが面倒に感じるのです。手で全部できてしまう職工が、わざわざ自動機を導入しないことに似ています。たとえば日本はなまじ器用だから3Dプリンタの普及が遅れるとかそういうの。

千切りが出来るから全自動千切り機は使いません。回転式の、刃が怖いヤツをバイト先の厨房で使ったことがありますけれど家で自分の食べる分なら包丁のほうが早いですね。千切機は量をこなさないとメンテナンスのほうが手間です。

よくアメリカ人が不器用だなあと思う代表がリンゴの皮むき器があること。芯に3本ほどの釘を刺してハンドルを回転させるときれいにリンゴが丸く向けて、芯もぬけるというあの器械がアメリカ映画なり動画でときたま見かけます。あれは日本では流行りません。包丁で皮がむけるしウサギさんも作れる。タコウインナーも簡単。

CMSは自動機と仮定してみましょう。

きっと、ウサギさんを包丁でつくれない人が自動リンゴウサギさん製造装置なるものを開発してしまうのです。人間は暇なときに限って余計なことを考えます。皮をむいたリンゴがほしいときにどうするかは人それぞれです。CMSの全部がそうとは言いませんが、どうも、私が欲しい結果とCMSの道具としての大げささがいかんともしがたい。テキストエディタという文化包丁でだいたいのことが出来るなら、そちらで精進してしまおうとするのは、頑迷な年寄りになる予兆なのかもしれません。

その昔、ホームページビルダーに似たソフトを使っていたときに、一方でHTMLを手打ちする人たちがいました。彼らから見ると、私のようなオーサリングツールを使うほうが面倒に見えたのです。だってタグを書けば結果は一緒ですし。欲しい結果が手に入るなら手段はどれだって構わないのです。

そうなると、オーサリングツールでホームページを作ろうなんて考えている私は前近代的なちょんまげ頭なのかもしれません。でも、結果がいちばん簡単に手に入るんだからそれで良いじゃないか。

あと、CMSと静的ファイルのほうがうちの場合アクセスが多いのですが、それはきっと中身のネタの問題でファイル形式はあんまり関係ない。

面倒といいつつ、ちょっとSOY CMSは触ってみたい。

どーでもいいけど、開発が止まると困る。
CMSimple.jp 日本 – はじめに
ドイツ製

Quick.Cms について – OpenSolution 日本ユーザー会
ポーランド製

ポーランドのほうの軽さがよいね。以下導入例。
ホーム – 函館市青函連絡船記念館摩周丸
ホーム – 日本温泉保養研究所

オーサリングツールで一枚長いページにしておしまいってのを今は考えています。CSSも中に入れちゃうの。いいんだか悪いんだか。