2000円でつくる(つもりだった)自作隠定器

追記2010年5月13日
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カメラスタビライザー、自作隠定器の記事一覧です。

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動画下、二番目の後半は頑張った俺。

coza4 diary » Blog Archive » ビデオ安定装置の構造と解説
構造についての説明。ジンバル支点の周囲にオモリを配置しカメラの振動を抑えています。撮影は手持ち。普段履いてる革靴で普通に歩いてます。

coza4 diary » Blog Archive » 自作カメラ安定装置の調整とジャンプテスト
商品版ではよく見かける鏡の前ジャンプ。総重量が重いため、ぶれませんがちょっとズルイですね。軽量に作っても同様の効果はあります。

暫定的に左右にボールオモリを付けてますがゆくゆくは取る予定です。あと現在折りたたみ化を検討中。ちなみに材料費は1万円以下で納まりますが、アルミパイプを曲げるベンダーとジンバル支点に使用したユニバーサルジョイントは、それぞれ2000円なんぞでは買えませんでした。アームとジンバル支点は工夫すればもっと安く作れますのでお試しアレ。

【自作ジンバル】
紆余曲折ありましたが、ジンバルが完成しました。ジンバルトは、3軸が交差する関節のような部品です。あとは本体を長いボルトでつくれば、グライドカム型・・・グライドカムGLIDECAM・・・グライドカム風?の小型版がつくれます。

まずは私が作った作例から解説いたしましょう。

材料は水道管です。規格はVP13、三菱樹脂製の塩化ビニールパイプです。そのチーズと呼ばれる三つ叉継手をカットしまして、あとはパイプを繋いだだけです。

ベアリングは北の大地にはぐくまれた北日本精機株式会社の606zzで、1個200円ちょっとです。入手方法は、自分の住んでる地名に小径軸受とかベアリングと入れてリスト表があればそこに行って買います。なければ、日数がかかりますがネット通販。まずは「伝導機屋さん」を探します。つぎに工具店、鉄工所、ラジコンショップなど。ミネベアの営業所を見つけるとか。

あれ、正味100円しないよ。送料別だけど

今回使用したのは606という直径17ミリのベアリングです。小径軸受と呼ばれます。

使用したパイプは水道管で、規格がVP13です。これは外径が18ミリ、内径が13ミリ。1ミリ緩いのですが606がすんなり収まります。

外径より1ミリ小さい分は紙袋などに使われるクラフト紙から切り出した紙テープを巻きます。包装紙の1センチ×10センチほどを切り取り、ベアリングに巻きまして最後セロテープで押さえます。そのうえに水道管のジョイントを取り付けると丁度収まり、内径にボルトを通すだけ。軸に2つずつ入れますと、ずいぶんと軽い軸になります。

【強度】
自重を軽くしないと持っていられませんから、最低サイズの606-VP13の組み合わせがもっとも合理的です。ザクティやコンパクトデジカメには強度も十分です。ただ、大型のハンディカムや一眼を乗せるなら、サイズを1個上げVP16の外径22ミリを利用し、「608」-「627」-「6900」あたりのちょっと大きめのベアリングを使うと良いでしょう。構造は同じです。

ほかに耐圧用パイプというのがありますので、チーズ(三つ叉丁字)ジョイントのみ耐圧を使うと良さそうです。

【ネジとパイプの接続】
ベアリングの内径から、軸となるボルトはM6を利用しました。

VP13のなかに四角ナットを万力で圧入します。これはちょっとだけ特殊なので、おおきなお店か、通販ですね。13のパイプを2.5センチ(1インチ)ほど切り出し、両端に四角ナットをはめます。きつい場合は面取りして、万力に挟んで押し込んで完成。

ネジがキツメに入りパイプを内側から固定します。そこにM6のボルトを差しこめば固定軸となります。

四角ナット
「ねじのオンライン販売」ハンディ/丸栄産業
四角ナットで検索。

【作る際のコツ】
どうぞ真似して作って下さい。

チーズ継手の両端を1センチずつ切りました。これはできあがりのバランス、収納性の向上とともに、パイプカッターの都合です。これよりみじかくても作れますが、継ぎ手のなかにパイプ留めがありますのでほどほどにしないとベアリングが入らなくなります。

次ぎにチーズ継手の真ん中をカットします。横幅はM6ナットの横幅程度で。作例は1.5センチと広めに取ってあります。普通のナットではなく袋ナットで止めると、干渉しないでしょう。溝の深さは2センチほどです。

【加工方法】
チーズ(丁字)継ぎ手を万力に固定します。そこを、木工用のノコギリでカットします。ノコギリは背中に板の押さえがあるもので切りますと直線がだしやすいでしょう。もちろん普通の弓ノコでも切れます。

切り終えたらドリルでざっくりとカットします。カッターでは流石に刃がたちませんので、ここは最低でもハンドドリルは必要です。

つぎに高ナットの加工です。素材はユニクロです。メッキの鉄。ここでステンレスを使うとドリルのはが立ちません。加工が大変になるでしょう。

高ナットも高さがいくつかあります。ここでは特に考えもなしに30ミリの高ナットを利用してます。今回は高ナットを自作の万力に挟んで卓上ボール盤にセットし穴を開けました。平らな面に穴を開けましたが、ななめの頂点から掘削しても良かったと思います。強度は大して変わらないでしょう。

手持ちドリルの場合は、穴を開けたい部分の山に丸棒ヤスリを当て、削り込んだ後にM6で貫通させると良いでしょう。

ボール盤の場合は貫通させようと押し込むと材料に食い込みました。注油を十分にし、片面ずつ空けるのが吉。万力か治具への固定は必須です。万力が貧弱だったためか、小さい穴から少しずつ開けてもダメでした。一気にあけて、既存の穴に横穴が開いたらあとは丸棒ヤスリで加工する感じで。6.0で勝負しましたが、5.5ミリで空けて加工した方がきれいでしょうね。

高ナット

M6の高ナットにM6の穴
M6の高ナットにM6の穴

ジンバル水平軸内部。

加工した水道管継手の中におさめる高ナットです。穴を開けたものを入れて穴に軸、両端を同様に軸としてボルトで固定します。作例ではボルトが長すぎるので跡で変えます。ボルトは実質2センチくらいで十分だったかも。

それぞれの軸はボルトの長さに依存しています。ベアリングのずれを小さくするなら軸は長いほど良いのですが、M6ですとボルトは100ミリ(10センチ)が最長です。正味回転軸に4センチ、軸の固定に2.5から3センチ。取り付けのナットとワッシャ分を入れて70から80ミリくらいのボルトが良さそうです。にぎりの部分は拳の幅プラス固定軸なので10センチくらい在っても良いでしょう。この辺は感覚的なものです。

作例はにぎりの軸が10センチ、突き出しの軸(写真左方向の軸)が90ミリです。突き出しはもっと短くても良さそうです。グリップの方はもっと長く、15センチくらい在っても平気ですから全ネジの棒を切り出してもよいでしょう。

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ネジはロックナット、袋ナットなどに適時入れ替えてゆく予定です。まあ、継手もやすいものなのでがんばれば2000円くらいに収まります。ジンバルで正味1500円くらいですね。ベアリングをノーブランドにすると1000円しません。

現時点でベアリングを4つまで落とせます。正直、樹脂に金属を立てて使ってますので抵抗が少なく、ベアリングがなくても動作すると思います。そうなると、そうですね、500円くらい迄材料費が落ちます。材料が安いのでその分道具を惜しまないで下さい。


カット数が多いのでパイプカッターは必須です。
バリ取りなどはクリ小刀が必要でしょう。かったーでもできます。ヤスリは複数在った方がよいですね。でも100円ショップので間に合います。100円なのに国産なんです。

オプションとしては、耐圧対油用に黒いのとか赤いのがあります。ちょっと固いと思うのですが、見た目にこだわるなら色を塗らなくて済みますので最初から黒なら黒にした方がよいかも知れません。

今回、継ぎ手を組み合わせて弓型にしましたが、それでも総制作費が2000円を切っていると思います。その辺にあった高ナットと四角ナットを使ったのでカウントしてませんがなにぶん継手が安い。

作るのは手間ですが、1度作ってしまえば逆丁字型にも流用がききます。アームタイプのテストでバランス調整が大変とわかったので次回は逆丁字タイプに挑戦します。