カメラが燃える夜

カメラの3.7Vリチウムイオン充電池と同じ大きさの木を削りだして、端子をつけて、そのさきに同じく3.7Vの産業用充電池を付けました。

充電池を満タンにして、カメラの稼働時間がどのくらいか確かめてみようよスイッチオン。むむ、イヤホン端子から白い煙が。基盤の燃えるニオイが。あわてて単三電池ボックス付属のオンオフスイッチを切りました。

古くて安いカメラなので損害は軽微です。ショートした気配はありませんので、どこかに過電流が流れて弱いチップが発熱したようです。分解してみるとイヤホン端子近くの黒いごま粒ほどのチップの半分が変色していました。

さすが半導体。

安全回路無しで、中国製の産業用の怪しい電池を使うとなんにせよ危険です。つい先日中国製充電池が危ない話を聞いたばかりです。もともとこの電池をくれた人も「電池は危ないよ」と散々言ってくれていたのですが、自分の身に降りかからない限り他人事なのです。

比較用に実はもう一台同じカメラを入手しているので、バッテリーも付属品も無駄にならずに済みましたが、これがちょっと良いカメラだったらひどい目に遭っていたことでしょう。アンペアのテストもしてないし、扱いが雑でした。なにより安全装置のない充電池は危険ね。展示に使うつもりだった単三型の充電池は使わないことにします。とりあえず、手元にそのカメラ用の充電池が4本あります。急速充電器が1台あるので計算上持つはずです。念のための外部自作アダプタでしたが、まさかカメラを燃やすことになるとはおもいませんでした。

もう一台、同じメーカーの後発のカメラを持っています。こちらは外部USBからの給電ができるので、モバイルバッテリーを使います。ただ、このモバイルバッテリーはやっぱりリチウム電池を差し込んで使うバルク品なので、ちょっとだけ心配です。心配ではありますが、モバイルバッテリーに入れるつもりの充電池は国内産ですこし安全かもしれません。モバイルバッテリーのケースは見た目がただの電池ボックスですが二重底のなかに安全回路が見えます。私がつくった素人危険回路に比べれば安全度は雲泥の差です。そうだといいなあ。