テレビが面白くない理由

テレビがつまらない理由

テレビが面白くなくなった理由は簡単。

(1)ADを足蹴にしたから。

(2)面白い番組を作れる若者を逃げた。

ただそれだけ。残存兵力では戦力が足りず、今できることは限られます。

いまできること

Youtubeの映像を持ってきてスタジオの才能豊かなタレントに見せて小窓でその顔を映しながら「わーぉ」と言わせてコマーシャルを挟むだけの簡単なお仕事です。自局のドラマの主演女優がでてきて。

司会者が「○○さん、お知らせがあるそうで」

「はい、わたし主演のテレビドラマ○の○○が火曜日10時から始まります」

番組の中に見るべきものはなし。2015年の6月に思う。

テレビは途中でCMを挟みますから、映画の人からすると一段下の仕事と見下されていました。時代は変り映画は斜陽になり、テレビには無限のお金が供給され、テレビマンは偉くなり、いまやtwitterで素人にネタの提供を求め当人はお台場のクーラーのある部屋から一歩たりとも外に出る気がありません。2015年5月には国営放送が「ヤラセ」で問題を起こしてキャスターのおばちゃんが泣きながら謝ったそうです。ヤラセなんてテレビ朝日のワイドショーが1980年台に置いてきたとばかり思っていたよ。

「やらせ」について参照資料

彫りの深い細身のダンディなオジサンが水色のスーツを着ている絵が浮かんできました。川崎敬三。

Aiwendil — ■「アフタヌーンショー」やらせリンチの顛末 昭和60年10月8日までに元暴走族ミッドナイト・ハイウェイ…
やっぱり、荒っぽい人が作っていた番組のほうが道義的に良いか悪いか関係なく面白いですね。

フジテレビ

富士テレビジョンニッポン放送と文化放送の申請がひとつにまとまり,これに大手映画会社の松竹・東宝・大映の3社が個別に提出していた申請が合体
【pdf】教育テレビ放送の50年 古田尚輝 成城大

テレビ朝日

日本教育テレビ(NET)残る9社(大手映画会社の東映,出版社の旺文社,日本経済新聞系の日本短波放送など)の申請も曲折を経て最終的にひとつとなり
【pdf】教育テレビ放送の50年 古田尚輝 成城大

1957年、テレビ業界への進出をうかがっていた東映は現在の毛利公園も含めた六本木ヒルズ界隈の広大な所有地をNETに提供し筆頭株主となる。その他日本短波放送(現・日経ラジオ社)およびその親会社である日本経済新聞社、そして旺文社など出版関係者が中心となり、教育番組専門局として株式会社日本教育テレビを設立。(中略)しかし、この試みは田中角栄と朝日新聞社が介入したことで事実上失敗に終わり、新聞社主導のテレビ局となる。
テレビ朝日 – Wikipedia

そもそも、テレビは面白かったのか

もし放送界であの事件がなかったら – chakuwiki
面白いに決まってますよ。とくに事件は興味深い。メディアコンテンツを作るときに陥るありとあらゆる失敗が詰まっています。

面白かったですね。かなり長時間みていました。いまのテレビも見ている人は見ているでしょうけれど、大衆が細分化しましたから万人に受けるテレビ番組を作ることは相当難しくなっています。音楽で例えるとアニソンを聞いている人はAKBの歌は知りません。同じフォルダに入っていそうな人たちですが、フォルダの数が増えたので、人それぞれ聞きたいものを聞いています。ザベストテンみたいな番組はもう成立しません。

攻めていた時代と守りの時代

とんねるずの番組が20年続くくらい新しいことをしていないのがテレビ局です。

ケチのつき始めはシナリオ

いつだったか、ドラマを作るとき脚本家と揉めましたね。「ナースのお仕事」あたりから原作者と揉めたりシナリオ協会の会員とテレビ局のドラマ班が揉めていました。それが2005年くらい。それ以前から調べればでてきますけれど、とにかく予算を削るときに最初にケチったのがシナリオです。その結果がいまのあんな感じ。

私たち団塊ジュニアは当たり前に見ていたドラマも、実はシナリオが有名な人でカメラマンが映画出身のベテランで、役者は俳優座の養成所出身なんてのがザラでした。そこに技術があると知らずに本物をみていると、いまのドラマが偽物だっと分ってしまいます。いかんともしがたい予算の問題ではなく、映像の作りかたにおける技術の問題なのに、ぜんぜん上手くならないのが不思議です。ケチって安いカメラマンを使ってるからへたなのでしょうか?

シナリオをケチるな

2015年なのにシナリオが破綻してるときがあります。俳優の演技は、そんなにひどいのはいませんけれど、芝居がちょっとまんがチックですね。キャスティングディレクターっていないの?って配役ミスが目立ちます。

カメラは総じて下手になっています。カメラの性能が上がってなんとなく撮れるようになったことがケチのつき始めの原因です。ピントが合わないのなんてザラで、もう、そういうのは見たくないの。

テレビを消す理由

あんまり見てないので消しませんけど、地方局のラジオを聞いているときは3回読み間違えたらチャンネルを変えるか消すことにしています。スイッチのオンオフの権利は私にあるんだぜ。

明日からは許容できないピンぼけの3回目にテレビを消すことにします。

私は遊びでビデオ編集するので、編集が下手なのも許し難し。

始まる前に思わずスイッチを押したくなるのが、海外の特派員との中継。東京のスタジオの呼びかけが下手なときはずっとスタイ倍で赤いボタンの上に指をかけています。何年やっても中継先とのタイムラグが分らないひとはアンカーマンとして失格。

取材をしないテレビクルー

思い出しました。物好きな私は茨城の鉾田の浜にイルカがうちあげられたとき現場にいたのです。在京キー局が軒並みきていて、取材するのを見てました。

何がわるいか具体的には書きませんけれど、あの仕事の仕方をみていたらいろいろ心配になります。