シャープ矢板工場

WBSのシャープ特集。おそろいの青いハッピを着たシャープ矢板工場の人たちが、鉢巻きをしめてなにか叫んでいました。

テレビの製造はシャープの生命線だそうで、一生懸命作ってることをアピールしたいのです。

そのアピールが空回りしているけれど、社是としてやれと上司がいうなら私も叫ぶでしょう。たまたま矢板に住んでませんけど。

栃木県矢板市の市民は工場がある土地ですから、地元企業の矢板工場のテレビを買う義理もありましょう。しかし、遠く離れてみいてると、マスコミ集客用のハッピ鉢巻きで叫ぶ出荷式の映像をみても、何とも思わないばかりかむしろ哀れみすら感じてしまいます。

ああ、やらされてるんだなあって。

工場をつくったり、亀山モデルを自慢するのは勝手にやっていただいて、当然私たちも勝手に選んで買いますのでお互い勝手同士ということで丸く収めていただきたいものです。

アレ観て、「おお、一生懸命やっているな、じゃあSHARPのテレビを買おう」とは思いません。むしろ、台湾メーカーの何かを買います。

テレビとはテレビ受信機で、受信する映像と音声が中身です。その中身がだいぶん弱体化していますので、その容器であるテレビもそれに合わせて華奢でチープにしてはいかがでしょう。あとはもうテレビを諦めて他のものを作るとか。作る物がずっとテレビだけってのは、単品種作物ばかり作って市場の変化に取り残される農家のようになっていまいます。農家は最後、自分で野菜とお米を作って食べられますが、シャープがテレビをつくってもテレビは食べられませんから生存能力は低くなります。

あの、ハッピで鉢巻きってセンスがねぇ。面白いことを考えている会社は、いまあれをやるでしょうか。

シャープ 開発最前線―ヒット商品に挑む