【秋の新作】
性懲りもなく作ってみました。
だいたい板を切るだけで3時間くらいかかりました。
2010/04/08 現在の最新版はこちら。
coza4 diary » Blog Archive » 結構うまく撮影できたよ
構造物の上から説明していきます。
《カメラ雲台》
カメラはエグゼモードのDV580HD。
雲台は5㎜厚の集成材をベースに。角材を下に2本。
軸に付けた角材を雲台側の角材で挟んでいます。
軸はM6の全ネジ。
両端に爪ナットを埋め込んで角材に取り付けてます。
鬼目ナットより爪ナットの方が扱いやすい。
《自作ジンバル》
ジンバル部分はフォルダ付きの軸受けが基本となっております。
ボールの下にある黒いのが軸受けを収めるアルミの台座です。
軸受の内径が15㎜と大きかったので木の玉を介しセンタリングしました。
木の玉に関しては機能はありません。
【自作ジンバル】
自作ジンバルの底面の写真です。通常は反対にして使用します。
左イメージのように蝶番を利用してます。
集成材の板から3つの板を切り出します。
左から、フォルダ付きベアリングを取付るT型の板。
まん中がフォーク型の、コの字型の板。
右が長方形の握り部分となります。
以上の部材を蝶番で組み合わせます。蝶番の軸を直行させることで上下左右に自在に動き、ジンバルとして機能します。
【撮影テストの結果】
今まで作った中では一番理に適った構造。
屋内のためコマ落ちしましたが、一応思ったとおりの動作でした。
カメラ側のバランスが取れたのが大きな収穫です。
雲台下に万力型の角材を備えたので前後が釣り合いました。
左右はウエイト調整だけなので、これからの改善対象としてのこってます。
下部の足にあたる棒は、以前作ったものにウエイトを追加しました。
黒い座金は重量増加用。
左右の端に6枚ずつワッシャを入れたオーソドックスな構造です。
もう少し重くても良さそうです。
軸はもう少し太くても良さそう。M6はネジのピッチが小さいので、1/4ウイットの方が重心を取る際のバランス調整が簡単でしょう。材料として3/8ウイットも用意したのですが、使い慣れたM6を利用しました。
ジンバル下に木の玉がもうひとつありまして、撮影時安定しないときはこれを軽く握って使用します。
木の玉を握ったときと軸を直接握ったときを比較しますと、木の玉を握って動くと手の振動を拾います。重心に配置し、ナイロンの手袋をして玉をそっと握ればジンバルとして動作するかも知れません。
軸を指でつまんで撮影する方法がより自然でした。やや激しい動きをするときは軸が逃げてしまうので状況によってナットを持ったり使い分けます。
【蝶番の効果】
動作以前の工作が楽になりました。蝶番を軸とするなら。板は平面ですから自然と精度が出ます。あとは蝶番の取付位置を間違えなければ、加工から組み立てまで数時間で収まります。
今回は初回ですし考えながら作っているので、切り出しまでに結構時間がかかっています。きっとこのくらいの工作でないと、難しくて手が出ないのでは?
作業には卓上ボール盤を利用しましたが基本的には普通のドリルとキリ、プラスドライバーがあれば日曜大工程度の感覚でつくれます。詳細は後ほどページを作る予定です。
作例では軸受(ベアリング)の取付にアルミの台座としてフォルダを使いました。これは省力化のためで、小径ベアリングを利用するなら板に穴を開けて取り付けてやれば十分です。4点ネジ留めも可能かも。
軸をM6にするなら、内径6㎜の606や626のベアリングですから外径17-19㎜程度の穴を開ければ十分です。
原理と工作技術からして、このくらいの完成度が実質の限界と考えています。
まだ簡単になる部分があるはずなのでもう少し研究していきます。