凡才は凡才なりに

今後、ジンバルを2つ作ります。

【ジンバル1】
1つは「塩ビの時代」に作ったチーズ継手と606ベアリングの見直し。(画像イ)がその基部。

カメラを安定させる部品
カメラを安定させる部品

coza4 diary » Blog Archive » 2000円でつくる自作ステディカム
ここで作ったベアリングの3軸を元にします。このリンク先で作った装置は満足に動きませんでした。

最大の問題は、カメラのバランスを取る装置の不備です。

あえて言いましょう。

カメラのバランス調整装置が成功の分かれ道

どう作ってもバランス調整部分がない限り成功しないと思います。重心の移動が最重要。ジンバルはどうにかなりますが、重心取りのパーツは難しいのです。

私の作例のような微動はオプション。あればいいけれど必須ではありません。

レールなり取付位置を変えられるような仕組みにして、ネジの固定場所で重心を変えられれば十分です。

しかし、重心はカメラと運任せとか、重心調整装置自体がないとか、あってもバランス調整が出来なければそのカメラを乗せる装置は思ったような動きをしてくれないことでしょう。

私も最初のうちはバランス調整をおざなりにしておりました。

あんまり大きな声では言えませんが、カメラ装着部分つまり雲台をキッチリ仕上げておけば、ジンバルの回転軸が多少適当でも動いたりします。

【軸がずれる】
軸がずれていると使っているうちに傾いたりします。そんなときは工作精度を上げて作り直せば良いのでしょうけれど、裏技として軸を安定させる制御装置(画像ロ)を作ってみました。

必要な部品はこんなものです。グライドカム型は指先で軸をつまんで操縦するのが基本ですが、手の振動を掛けずに向きだけ動かすのに輪ゴムは有効です。うまく指に掛ければ片手でもいけそう。

【ジンバル2】
もうひとつのジンバルは、いまのグライドカムタイプを改修してつくります。現行ですとZ軸はグリップ直上に蝶番で取り付いています。これを板の方に移植。

予定ではネジで軸を置き換えます。気が向いたらベアリングを入れるかも知れません。ここでは「動くこと」を第一目標としまして、受けは金属スペーサー、軸にM6くらいの仕組みで簡単に作るつもりです。

サイズが合うなら蝶番だけの3軸ジンバルになるかも知れません。

ジンバル中心部にはブロックに606ベアリングを内蔵する予定です。(図ハ)のようになります。写真を撮ったあと、再度スケッチしなおしたら角材で出来そうです。角材なら、角材の面取りと軸受けを収めるホルダを作れば作業はかなり簡単になるでしょう。

このように蝶番が使えると作業は簡単になります。蝶番ならネジを立てる位置を出せばとりあえず同一平面上に軸を配置できます。また、使用する板もそれほど堅くせずに済みます。

いわゆるベアリング、小径軸受を使うとなると正確な穴あけと収めるフォルダの加工に手間がかかってしまいます。先日紹介しましたデスクトップマシニングさんの作例のように、アルミと極小軸受を使うなら、板に穴を開けるだけとなるので多少簡単になるのですが、私はもうしばらく蝶番を使ってみようと思っています。

さて、つぎはアームとベストか。