最後に残る趣味

読み散らかせるほど本がある幸せ。

冬の読書はささやかな楽しみ。読書がそこまで好きなのか?ときどき疑問におもうことがあります。もうすこし元気だったらどこか近くのスケート場で1日滑るとか、丸沼高原までスキーにでかけて、「ひさしぶりの行きの感触を確かめるスキーヤー」になれるかもしれないけれど、膝は痛いし寒いと動きたくないし、そもそも遠くに行きたくない。知らない町を旅したくないし。

楽しみの種類が変ってしまったのかもしれない。守りに入ったのか、やる気を失ったのか。

ひとつは時間の流れが見えなくなって、今日が何曜日か分らない。そして、現実に興味がなくて、ただ流されるように生きているばかりであります。

忙しい、心を亡くしているのかもしれない。自分と向き合う時間が減ったのか、それとも自分自身に興味が無くなったのか。自分どころか自分と周囲のことに興味が無くなって、じゃあ、どうやって生活しているのかというと、大正から昭和初期にかけての向島界隈の地図を眺めつつ、本を読んでいるので実生活よりも心は85年くらい前の隅田川界隈をさまよっています。

それは楽しいのかと問われれば、楽しいと答えましょう。いまの現実より断然たのしい。