寒い部屋を区切るには

今年やり残したこと。

ちいさなバーテーションを使って部屋の中に暖かい空気を閉じ込めるちいさな小屋を造る計画が毎年頓挫。毎年おもいついてやめて、はて十数年。ことしは材料を並べるとこまでやってはみたものの、毎回暖房器具を使い始めると「いらない」ことになり、結局つくらず。

本当に寒いときに作ることにします。

物を作るときの条件は、切実であること。未来において必要かもしれないと思いつつ何かを設計すると失敗します。

切実であれば、必要の材料が少し足りなくても完成までこぎ着けます。あいまいな設定で未来のぼんやりした話で仕事を始めると、完成する前に多岐にわたる可能性に翻弄されて物ができあがりません。

たとえば部屋にパーテーションを切って分割するならば、枠を作って布を張るのか、ダンボールを単純に並べるのか、それとも発泡スチロールを敷き詰めて断熱効果まで要求するのか、検討対象がどんどん増えてしまうのです。

枠を竹、壁をダンボールとする。こんなふうにひとつ条件を決めることが先決でしょう。竹なら針金でしばれば形が自由です。イレクターで作るとなると嵩張るし、塩化ビニールパイプで作ると、2メートルの長いパイプなら真ん中にたるみが出るので対策が必要。

いまのところ布張り。天井に金具があって、そこから軽いものなら吊れる土台となっております。この土台をうまく使うと柱の本数をすくなくできるでしょう。

材料を買ってこようとか、取り寄せ用とするよりは、今手持ちの材料で、要求されるなにかを解決していったほうが、良い物ができあがるように考えています。