対テロ対策

アンチアンチ

防寒対策。変な言葉とおもいませんか?アンチ寒さについての対策でございます。厚着をして寒さに耐えるならば、寒さ対策。寒さ対策に対抗する力が防寒対策のこと。お天気おねえさんが仰ってまして意味が掴みかねます。寒さを防ぐ対策というのはどことなく妙で、やはり寒さ対策か防寒仕様、防寒装備のほうが表現として素直です。いちいち絡んでる私が素直になれよという落ちなのですが、いやでも今日は寒いですから防寒対策をしっかりしていきましょうは、防寒に対する対策で(リフレイン)

同様に、対テロ対策も不思議な言葉です。アンチテロル対策でございます。「テロ」への警察の対応が対テロであります。

対テロ対策をするのはテロリスト側ではありませんか?本来使うべきは「テロ対策」でありましょう。日本語の主語を曖昧に使うことが混乱のもとですので、ためしに主語を付けてみます。

「県警のテロ対策」は、なにかの攻撃から市民を守ることと理解できます。

ためしに「県警の対テロ対策」とはどんな状況なのか。対テロに対策をとるわけですから、内部にある反動分子が行うテロ行為に付いて対策をとることになります。

テロの人が県警の裏をかくのが正しい「対テロ対策」だと思うのですが、対テロのタイと、対策のタイがツイになって同じ意味で使っているのかもしれません。試験直前「対センター対策」とは、心ある予備校は使わないコピーです。時代の変化とともに言葉使いも変化するのでしょう。

反対の反対は賛成 バカボンパパ

イヤイヤが偶数回なら、行為を是認したことになる ミスター梅助

説明し続けることが辛くなりましたので名言を書いて、なんとなくもっともらしくしておきます。

警視庁機動隊 サブマシンガンの射撃競技大会
たぶん、九ミリの射程距離の外側から撃てる何かを用意したらそれが私が正しいと思う「対テロ対策」です。対テロ対策訓練は、対テロ訓練をしている人たちの訓練具合をみて、9ミリを使うならこっちは30口径を用意するのが対テロ対策。物騒です。MP5は直銃床で固定式の照準器が高いからダットサイトも高くなって棒立ちで使うので、撃たれる前提で防弾チョッキが分厚くて、あれなら狭くてたって歩けない天井の低い場所に持ち込めば勝てるんじゃないか?と、いま思いついた対テロ対策也。でも筋肉相手に接近戦なんかするのは、対テロ対策としては間違い。

不思議におもうのは、いま、サブマシンガンで練習をしてても、時代は変っているのだからテロの人も分りやすいテロリストなのでしょうか?日本海軍が巨大戦艦を建造して米英の戦艦と戦う気に満ちていたときに、もう向こうは艦隊戦を回避していました。敵は常に変化するものです。たとえば警察の考えた最強のテロリストが、わざわざ日本で入手しにくいサブマシンガンで逃げられないことがよく分っている建物での人質籠城事件など起こすでしょうか。そのあと捕まった仲間をハイジャックで助けるなんて無茶をするほど、元気で向こう見ずの若者は居ません。

見えている範囲でしか弾が届かない「鉄砲」なんて旧式の武器を使わない次の時代のテロルがくるはずです。もし、だれかが計画するなら具体的にそれがなにかは皆目見当が付きませんけれど、平和が続きますように。