アスクル

埼玉県三芳町のアスクルで火災。

清瀬の上、関越の三芳パーキングエリアでおなじみの三芳。たぶん田舎。田無のとなりが清瀬で、その隣なので首都を相手に文房具倉庫を運営するなら、いい場所にみえます。

最近の倉庫はなんでもでかく作りがち。扱う物量が段違いに多く、アスクルは文房具と、種類は限られますけれどそれでも種別は相当量あります。コピー用紙とか、どうやって管理してたのでしょう。

火災の原因はまだ発表がありません。鎮火すらしてませんので分るのはしばらく先になります。あのサイズでスプリンクラーは必ず付きますから、燃え始めて駐められなかった理由が知りたくなりました。

出火自体は小型の電動文具が増えていますので、バッテリー不良がまず思いつきます。あとは倉庫内で物を動かすベルトコンベアも、電気で動き、熱をもつため火種となります。見えない場所に溜まる埃もきっと紙もので繊維質で、乾燥している今時期は焚き付けになります。

なんにせよ、1度付いてしまえば中身が紙と、プラスチックと布と可燃物ばかり。そして、水を掛けると相当の損失で、最初に水を出すのは覚悟が必要です。ああなってしまうと中身に水がかって損がどうしたという一線を越え、工場の立て直しの話になります。

アスクルのカタログを拝見すると中身は紙ばかり。インクトナーはカーボンで、インクは石油由来。パレット積みでうずたかく積んだコピー用紙の山の熱量は相当なもので、内部が500度とも報道されています。アルミの融点を超えているので、薄い鉄板で作っただろう夏熱い天井も焼け落ちてしまいます。消防法は建物の高さや扱う品物で規制をかけていますけれど、紙の熱量はたぶん考えにいれてません。

扱う紙も大量にあつまると危険な可燃物です。しかし、危険物には見えませんので、扱いは倉庫協会のほう。

倉庫業について | 一般社団法人日本倉庫協会ホームページ

危険物とは|日本危険物倉庫協会
危険物倉庫協会の規定に紙はありません。でも、紙だって燃えれば危険物よ。