1979年のシナリオ会議

荒木芳久 回想記
ガンダムのシナリオ会議にいくと富野監督がいて、新ルパンを作る会議に行くと鈴木清順監督がいるという、日本のアニメ界。

私はずっと、大和屋竺氏の下でシナリオが書かれて、鈴木清順というのは名義貸しぐらいと解釈してみていました。だって映画監督だから、まさかずっとシナリオ会議に出ずっぱりとおもいませんもの。

あらためて新ルパン中盤以降が鈴木清順監修であるならば、一体どんな影響が残っているだろうか。タイトルから内容を思い出すと、前半五十話にくらべ中盤以降、へんなおじいさんがやたらと出てくる。変な科学者。あとお婆さんも多い。「第118話 南十字星がダイヤに見えた」は、ラバウル航空隊の話。旧海軍の武官が敵。敵の描き方に、もしかすると清順体制の影響が色濃くでているのかもしれない。

脚本家・大原清秀 ろくでなし通信/ウェブリブログ