水浜鉄道をたどる 大洗編

私はときどきふとおもいついて自転車に乗ります。電車の跡地が大好物。

きっと信じてもらえないけれど、電車の敷地跡の道はかたい。

今日は大洗の廃線跡をタイヤのちいさい折りたたみ自転車で走りました。平戸橋の上流、ちょうど大洗鹿島線の反対側に水浜(すいひん)鉄道の橋がかかっていました。橋は撤去されいまや鉄跡は道。水戸からやってきた路面電車は常澄を通り、橋を越えて大洗に入るとすぐに上り坂になります。

坂を登り切ると大洗鹿島線の高架下に到着。交差点をひとつ越えると正面にスーパーマーケット「エコス」。大洗の駅でした。駐車場を見るとホームとおぼしき場所にはコンクリートの地下構造体が残っていますので形と場所がわかります。

ホームから出た先を探るため、スーパーの反対側に回ります。自動車修理店の角に、海に延びる一本の細い路地があります。本当にここだろうかと不安になる程狭く舗装の悪い道は、すこし進むと路面電車用の15Rにも満たない扇形の右カーブに行き当たり、右にある古木とともに鉄路の様子を濃厚に残しています。

狭い宅地を抜けると、現在の大洗鹿島線の大洗駅前から海に伸びる新道と直交します。海に向う新道も、わずかですが鉄路で。海に向って進むと温泉施設の交差点に10Rくらいの左折する電車カーブが残っています。