ベストは作り直したほうが早いかもしれない

穏やかな心を保つためにカメラについて考えているのかもしれない。

いま頭のなかでぐるぐる巡るのは、カメラマンベストのこと。そして私の言っているベストはステディカム用のベストなので、話が一般的にはなりません。お風呂マットが必要です。お風呂マットを切って体に巻く。そこから部品を伝ってカメラを保持します。だから最後はカメラを使って撮影しい。でも、いま直近でやりたいことはお風呂マットを買うことです。

お風呂マットの柄と厚味に思い悩んでいるときが最高の時間です。撮影よりもお風呂マットを切り刻みたいだけなのかもしれません。でも切るためのカッターナイフの刃が家に無いけどね。

小刀を研いで使うことを覚えて以来、カッターの刃を買わなくなりました。家の道具箱か引きだしに100円ショップで買ったオルファの贋物で折れない刃を5枚ぐらい持っているおぼえがありますが、それも5年以上前にどこかでみたような気がするだけで、捜してもきっと出てこないでしょう。

Steadicam Exovest: The beginning – From Concept to Creation – Flysteadicam | International Steadicam Workshops
ティッフェンの公式サイトを見ていると、腰の痛くなる旧来のベストは嫌だってChris Fawcettさんが新型を作ったときの話が載ってます。

表紙の人だ。

大部分の重量を腰に依託して、胸の締め付けを無くしてあの形になったらしい。なんでか背中に背負うバックマウントは嫌だって。悪くないと思うけどなあ。現物を見てるひとの意見は大抵正しい。

私もマーリンパイロット用のベストは体に馴染まず、構造に疑問を感じていました。そこでパイロット用ベストの前半分を使って自分用のベストを作ってやろうと思っています。一週間ほど部品を放置して気が付いたのは、前半分の部品が結構重いこと。体格の違う人物全部に合うように作ったため、金具もやや重いしベルクロも長いのです。アメリカの中学生ぐらいの体格の私と、2メートル近いオランダ人が同じベストを使うというのが無茶な話で調整幅が広すぎ。

いま作ろうとしているカメラ用ベストは私が使うためのフルオーダーですから、調整範囲は狭くてヨイ。

アームの取付け金具だけ流用して、素材を変えてフルスクラッチで作り直したら満足ゆくベストが出来るかもしれません。Chris Fawcettによれば外骨格のシェルを作るイメージで作ったそうなので、とにかく腰にお風呂マットを厚く噛ましておけばなんとかなるはず。前後の縦の棒は角材で充分のような気がしてきました。はたして作るかどうか。