家屋の解体と百貨店の撤退

近所の空き家が次々と解体中。固定資産税を6倍にして、どんどん壊させる作戦がたしか4月からはじまり、払うお金を惜しんで大家の皆様がぶっ壊しております。本当に所有者自身が壊している現場もあり、プロにしては手際が悪くいつまで経っても半壊のまま残っている建物を見つけました。2階建て木造モルタル。重機なら3日で倒せるのですが、一ヶ月ほどずっと壊し続けています。解体した木材はトラックに積んで水戸市小吹の処理場に降ろしているのでしょう。私も以前物置を解体したときに1度運んだことがあります。

解体した跡地のおよそ半分はそのまま空き地になります。もう半分の立地がよい場所は地鎮祭が行われて謎の住宅看板が立ちます。ただ、どこの現場でも家が建っているのは見て無ません。なもので、空き地ばかりが増えてます。

衝撃的だったのは水戸駅北口から徒歩三分ほどの銀杏坂の雑居ビルの解体です。郵便局側にある狭い土地に建てたビルのひとつが破砕されてました。駅近くで場所は悪くないように思いますが、水戸駅自体がはんぶん息してない状態で、北口と南口なら南口のほうが元気です。私が子供の頃は北口は大人の世界でした。

ダイエー、西武系の西友が撤退し、県庁移転がとどめを刺しました。人の流れは変ってしまい、丸井の売上げがピーク時の1/6まで落ちたそうです。そして丸井も水戸から手を引く。

百貨店の洋服に乗っていたお金がものすごく法外だったのでしょう。私は水戸の丸井で洋服を買うようなオシャレな人ではありません。「まるい」と書くと「東京マルイ」と変換されるくらいですから、水戸丸井には用事が無くて、本屋でなにか買ったような記憶もないしその気になれば入店回数を数えられるくらい縁のないお店でした。あたらしくなにか作るにしても人の流れを作らねばなりません。水戸のナンバースクールといくつかの私立高校があって、たしかに企業の本社も多くて人はいますけれど、居心地がいいとは思えませんからこの先商業施設ができて発展するような予感がこれっぽっちもありません。もうこれは宇都宮にならって路面電車でも弾き直すしかなさそうです。