なんだろう

自分で自殺できないから他人を殺してシケイになりたい、なんて甘いことをいう人がいる。

「死刑になりたかった」タクシー運転手殺害の19歳自衛官供述 : 週間ニュース : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

タクシー運転手になるのも命がけだ。横須賀の米兵には狙われて、犯人は心神耗弱を主張するわ、沖縄の軍属に殴られるは、挙句の果てに市民を守るべき自衛官に刺されるのってどうなんだろう。世も末だ。

司法が公正なら、シケイはあってもよいと思っている。
シケイに凶悪犯罪を抑制する機能があると思うから。

しかし、19歳自衛官の事件を見ると「あったらあったで」不安になってきた。

なにせ、犯人のリクツが変だ。普通はこう考えないの?

シケイになりたくない>凶悪犯罪を起こさない

こうなると思うのだが、現代のゆとり世代あがりの自衛官と、GHQには通用しないらしい。

死にたい>自殺できない>犯罪を犯せばシケイになれる>事件を起こす

こんな不合理があってよいのだろうか。

+

シケイはちゃんと基準がある。だけど、子供はその基準を知らない。

あんまり触れたくないけれど、光市の事件。
弁護団に言わせると「厳罰化に利用された」 となる。

これまでのシケイ基準は割とハードルが高かった。このハードルを低くするために光市の事件が利用したんだ!と弁護団は主張している。直截的に言い直すと、シケイを増やしたい司法・検察が、意図を持って政治的にシケイにしたと主張しているようだ。

正直、光市のあれは弁護団がいくら何を言おうとも、容疑者の手紙に日の光が当たった時点で判決は出ていたと思う。本当に加害少年を守りたいなら、手紙を書かせてはいけないし、最初から発達障害で押さないと。

+

「抑止力としての死刑」 が通じない時代になってしまった。

死にたい人が凶悪犯罪を行わないためには死刑を廃止するしかないのだろうか?

ほかに「抑止力」になりそうな刑が思い浮かばない。島流しか?犯人は「LOST」マニアで島に行きたくて凶悪犯罪を起こすかもしれないぞ。

犯人は「プリズンブレイク」にあこがれて犯行を決意、とか。ふざけるなよと思う。

+

死にたい人はそれなりに理由があるのだろうし悩みもあるのだろう。それはそれとして他人を巻き込んではいけないと思う。新幹線から飛び降りれば木村カエラがラジオに出られなくなるんだ。
ラジオに大遅刻のカエラにPerfumeが急きょ“恩返し”DJ(オリコン) – Yahoo!ニュース

茨城連続殺傷:容疑者同行しJR荒川沖駅など現場検証 – 毎日jp(毎日新聞)

これだって、犯人は下に2人妹がいる。親は育て方に責任があるから日陰でひっそり暮らすのもあきらめてくれるかもしれない。でも、2人の妹にその責任があるだろうか。

「誰でもいいから」もやめてほしい。

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