軍用機と衣装

県庁で浅田真央展を見る。アスリートの衣装は当然一点モノ。体に合わせ、着心地と見栄えを最優先。

まるで航空競技「エアレース」用の機体みたい。衣装における動きやすさ、軽量化、強度と耐久性は、航空機においても要求されます。航空機がその身をぎりぎりまで削るように、衣装もおそらく仮縫いで滑りながら余分を切り取るのでしょう。削った上での美に、私は共通点を見出しました。衣装の立体縫製はとても美しく、マネキンが着てもなお美しい。それはジュラルミンでできた飛行機の操縦席周りの曲線に似ています。

レース生地を多用している衣装はどうやって縫い付けているのか現物を見てもよくわからないくらい巧妙にできてました。

同じ会場でアイスショー用の衣装も展示してて、こちらは洋服の仕立て。やはり丁寧な仕事ぶりが見て取れます。