自作ステディカム3号機改

旧モデルを復活
旧モデルを復活

以前作った3号機の改良型です。

以前横に棒を差して使っていた重量級モデルです。
部品の大半はそのままに、より機能を高める改造を施しました。

下部のアームを延長しました。
これにより本体全体の慣性を高めます。

カメラを乗せる台を後ろに設置しました。
また、ステージ下に調整用ネジを装着。
全体で5カ所の重量調整装置が乗っかっています。

大まかに、座金の枚数で調整します。上下は下の全ネジと座金(ワッシャ)。

前後も座金の枚数で調整します。
カメラを乗せる部分に長穴をあけて前後にスライドさせる方法もありますが、個人的にそのほうほうは苦手なので、2つほど移動出来る穴を前後に開けただけにしています。

カメラをセットバックしたことで、アーム部分につく座金とシーソーのような状態になります。この方法は重量級のカメラですと重くなりすぎますが、300グラムほどの軽量カメラなので、特に問題はないでしょう。

その場でカメラを入れ替えることは現実的ではありませんので、そのカメラと決めたらカメラを載せ替えずに使います。

座金の調整でバランスが取れたら、カメラ台下の調整オモリを中立位置にしまして、できるだけバランスを取っていきます。最後の最後、ジンバルの向きやグリップの握り方の違いで傾かなくなったらネジで調整します。

ネジは高ナット30ミリをそのまま利用してます。ナットだけで調整するなら、もうすこし重い方がよいでしょう。

XYステージをつくると、その調整部品とレールと止める部材が必要になるので、5㎝ほどの切って曲げた全ネジと高ナットくらいで作った方が工作は楽です。重さも数十グラムに収まりますし、結局ネジを回して調整するわけで大差ありません。

私も以前作りかけてましたが、どうにも重くてやめてしまいました。


もしスライダーを作るとしてもこのくらいではないでしょうか?
上のカメラを乗せる部分に、台形の面取りした角材を付けています。
これはカメラを装着するクイックシューを挟むためです。
おそらく台形の角材か大型のカメラシューをあの角材の間に挟んで、
下のネジを回して押さえつけて止めるのでしょう。

この方法ですと、微動装置はありませんがロックとレールが一体となります。
部品点数は少なくて済みます。
あの構造なら、下のロックネジをゆるめてシューを動かせば微調整も可能。
微動とレールとロックとクイックシューを一体化したなかなかの工作です。

中心軸を7/16か1/2インチの全ネジで作っているようです。
6ミリで作ると細すぎてバネのようにしなります。
全ネジを軸にする場合は10ミリ前後の太さが必要です。

私の作例です。
まだちょっと揺れ揺れですが、ドロップタイムを可能な限りなくしてます。
スロープをちょこちょこ上ってまして、ジンバルを触りすぎたかもしれません。

ジンバルをあまり触らず、ドロップタイムをほんの少し増やして普通にあるいた方がよかったのかも。