ステディカムのあまり部品で組んでみました。
理屈はステディカムと同じです。本来カメラ本体の中にある重心をアームを介して外側に出します。外側に出した重心位置に自在に動く「自在部品」を付けます。通常三脚が想定している可動範囲を超えて天頂部分も見えるようにしてます。
この作例では、使うことよりも形にすることを優先しました。
【今後の課題】
フリーストップにしたい。重心が正確に取れて自在部品に抵抗があればそのまま止まるはずです。ここでは自作スタビライザー用につくった軸受け4つと高精度のユニバーサルジョイントを使用しています。これでは抵抗が小さすぎてフラフラします。
水平回転軸は椅子の下に入れるプレスのベアリングか、板にネジ止めくらいの部材で充分でしょう。上下左右に動く部分はロッドエンドを使うと適度な抵抗があって途中で止められると思います。
実際に試作してみてはじめてロッドエンドを思いつきました。なんでも作って見ないとわかりません。
この方法ですと、上下に垂直に落とす必要がなくなります。三脚のエレベーターを利用すれば椅子に座った状態で最適な位置を設置できるでしょう。
平行四辺形型の上下動装置は、双眼鏡の下に経緯台を置き、水平面が必要になる場合には有用ですが上記の動画にあるように向ける方向が自由ならただの棒が上下しても棒のブレは影響しません。
実際に使うなら、カメラ三脚から横に突き出す棒は30㎝ほど必要です。もっと長い棒を装着し、双眼鏡の反対にウエイトを積み、雲台のパンアップ/パンダウンの装置を利用して棒をロールしてもよいでしょう。アームが短ければこのまま三脚のエレベーターが流用できます。