【2007年問題とは】
2007年に団塊の世代が一気に退職するため、「技術」と「知識」と「経験」が会社からなくなってしまうこと。
経営者は「2007年」からきっちり会社が動かなくなるのではないかと不安だったようですが、退職の時期を遅らせたり、意識して若手に仕事を割り振ることで乗り切ろうとしました。
【問題の発生は2年たってから】
2007年からきっちり問題が起きるほど世の中の仕組みが簡単ではありません。団塊が多いといってもあとに続く中堅社員さんは居らっしゃるはず。問題はそう簡単には起きないと思っていました。
【2009年から問題】
2008年に新幹線が止まったとき、原子力の安全が急に心配になりました。制御系の納入業者は新幹線などの基幹システムを作っている会社が請け負っています。今回はタダの入力ミスなので直接関係なさそうですが、心配性の私はいろいろ考えてしまいました。
【造船所の事故はなぜ起こるのか】
今日は造船所の桟橋事故をみてしまったので、去年の事故を思い出してしまいました。
川崎重工とかタダノの試験用のクレーンが倒壊しましたね。
もし本当に2007年問題があったとしたら、団塊世代の大量退職は遠因のひとつになっているのかもしれません。
退職後、たとえば半分の人員が残るとして、のこった人の契約はどうなると思いますか?
おそらく有期契約の嘱託職員などになるはずです。「もう歳だよ」と一年間教え込んだ若手にまかせて引退してしまったのではないでしょうか。現場からベテランが居なくなり、後継が実際に事故が起こし始めるのは2007年から1-2年経ったいまではないでしょうか。
世の中そんなに単純ではないと思いたいのですが、起きている事故はひとつ道筋があるように感じてしまうのです(心配性)。
*参照
<造船事故>タラップ落ち、作業員ら2人死亡 南日本造船(毎日新聞) – Yahoo!ニュース
木造船大工が消滅の危機 需要減り、後継者も不足
部長ら4人書類送検/川崎造船クレーン倒壊事故―四国新聞社
変更データ膨大になり入力手間取る 新幹線トラブル – MSN産経ニュース
「計画すべてご破算」新幹線不通にうんざり(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
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