地味な作業

自作ステディカムは、非常にオーソドックスな形状に落ち着きました。
安定した動画を作るには、機材だけでは不足です。

自作といえども、否、自作ほど繊細な調整を要求されます。

形状が落ち着いたのち、少しずつテストを繰り返してました。
撮影>検証>加工>最初に戻る
結果が出るまで時間がかかります。

my stabilizer
my stabilizer

連休中にいままでの違和感をまとめて解消しました。
これから自作される方向けにメモ。
2011年5月 の改良点です。

主にジンバル周辺を追加工しました。

(1)グリップにラバー。
オーバーサイズグリップ化で保持しやすくします。

(2)パイプの角落とし。
指に振れる部分を念入りに丸めます。

(3)垂直軸の抵抗値を調整。
なるべく、ゆるくします。
ガタと偏芯は勘弁。

(4)重量調整。
カメラが軽いのでカメラ側にウエイトを追加。

【説明】
機材を大きくすると、2つのオモリはジンバルから離れます。
ジンバルからの距離が大きいほど、テコの原理が働きます。
軽いオモリでも充分釣り合います。

ただ、あまり軽すぎると風に翻弄されます。
機材のみで、1キロから1キロ半くらいが実用かと。

現状、アーム中央部、前オモリが130グラム。
下部が100グラムを切ったくらい。
カメラ下に200グラムほどオモリを積んでいます。
カメラはTZ-5と、ちょっと古いコンデジです。

カメラをのぞく本体総重量は935グラム

【撮影方法】
歩き方や保持の仕方はずっと変わっていません。
腰を落としてましたが、いまは腰を入れてます。
背を伸ばして、一歩のストロークを長くしました。
といっても、足が短いので誤差の範囲(笑)

【重量調整】
ワッシャを極力薄くしました。
テコの比率を長大化したため、最後は薄ワッシャ1枚で調整します。
小型機材のときはこの部分が雑でした。
ジンバルに重心が上手く載っていなかったと思われます。

他にも幾つか説明しておきたいことがあるのですが
そのひとの機材ごとに必要な改良点部位が変わります。
今回は自作機材製作に必要な一般論として並べてみました。

これまでの設計概要は以下になります。

物の扱いが雑なので「フールプルーフ」を目指しました。
移動時に動いたり壊れやすい重量調整装置は排除。
カメラと自作ステディカムの間にアルミ板を入れています。
アルミ板であらかじめ重心を取ります。
ジンバル直上にカメラを配置しています。

以上。