製造業派遣とは

【派遣】
経営者が割高な人件費である日本人を安く使うための方策です。
「労働力」を市場化して価格破壊を起こすことが目的でした。
「払い」を渋れば製品は低価格になります。価格は競争力になります。
国策的円安は収益を増大させます。
すべては企業のため。企業の利益は国益だとする考え方です。

「国益」云々の話はまず疑いましょう。


--続き--
【自動車が売れない】
自動車メーカーの収益が右肩下がりです。
儲かると言って集めたお金がなくなっていきます。

儲かるといってお金を集める様はまるで「マルチ商法」です。景気全体をあげようという上げ潮論者が必死だったのは、製造業自体がマルチ商法と同じ体質だったから。

最近になって自動車が売れないと嘆いています。裾野が広いとか、日本経済への影響が大きいと声高に叫んでいますが、「円天市場」のマルチ商法だって裾野は大きいので違いはありません。

「一部上場」と「円転市場」、「野球賭博」と「サッカーくじのtoto」、「ノミ行為」と「競馬」も、違うのは利率と胴元です。「円天のおじさん」はまったく同情の余地がありませんが「独自通貨発行」の理屈は詐欺師らしい筋の通し方をしています。日本人全員が信じれば正義になります。今あなたの財布に入っている1000円札も幻想といえなくもない。これから先日本車が売れ続けると思うのも幻想かもしれない。

ふるい成功体験は足を引っ張ります。同じタイプの人間ばかり集める企業は新しい血が入ってきません。日本の自動車産業が不振になったら喜ぶのはほかの新興国でしょう。「ライカ」などブランドは残ってますが、フィルムカメラ大国だったドイツが今デジカメの世界で見る影もないように、日本車もそのうちどこかの影に隠れるかもしれない。

労働者の賃金ではなく、意識の問題でしょう。明日が明るいと思う会社と、早く終わらないかなと思って働いている人の仕事の違いが国家単位で差がついてくるようにおもいます。

いまいち説明が足りない。

【2009年問題】
禁止されていた製造業への派遣がいつの間にかに解禁されたのが2006年。

製造業が直面する「2009年問題」の深刻度|Close Up|ダイヤモンド・オンライン
2009年問題 – Wikipedia

NHKスペシャル「緊急報告 製造業派遣は何をもたらしたか
再放送なのでビデオにとろう。

裁かれる世界のソニー―臨所工・長南〓吉の死(AD)
柘植書房新社(つげ書房新社)
版元は在庫を持っているかも。
ちょうど石油ショックの頃の本です。裏表紙の家族との写真がが悲しい。

磁気テープを製造する工程で有機溶剤に侵されてなくなった長南イナ吉さん。残された家族と大企業の裁判についてのルポタージュです。

危険な行程に派遣・・・当時の臨時工を配置しまして、問題が起きたら「臨時工」ですので簡単に切れるわけです。35年たったても企業の姿勢とその手法は変わりません。

ひどいことばかりしてると罰が当たるのでしょうか。
StarChartLog: ソニータイマーとゲートキーパー