判断力は早めに奪っておこう

非国民と国民の差は非がつくかどうかだけ。

お国のためにシネナイト、非国民。パールハーバーで勝ってるときに応援した人は国民で、応援しない人は非国民。大阪で阪神タイガースを応援する人は大阪人。阪神が弱いからって横浜ベイスターズを応援する大阪人はさしづめ「非大阪人」か。

「おまえは非なんとかだ!」というのは、他人排除するための言葉だ。同調圧力を高めたいだけだとおもう。阪神ファンは、阪神をを応援しない人が目障りで、排除したいだけなのさ。

東京都青少年健全育成条例改正問題(非実在青少年問題)のまとめサイト
健全はよくて、不健全は排除したい。ただ、それだけ。健全勢力が不健全勢力に負けて悔しがっているだけなのかもしれない。健全が必ずかつのかどうかは分からない。むしろ負けるような気もする。

健全なものを食ってれば健全になれるのだろうか。健全なものを食べて育った極みがあの都知事ジュニアでしょ?悪い子じゃないとおもうけど、あれが健全の極北なら、その健全はいやだなあ。同級生だったら友達にはなれないと思う。

誰かが思う「健全」の裏には意図がある。また意図が健全である保証はどこにもないことも問題だ。だっておじいさんが「健全だ!」って言ってるだけでしょう。近所のじいさまなら影響がないのだけれど、あいにくとそのじいさんが出版を地場産業とする東京都の一番偉い人だから問題だ。ちなみに、都知事は嫌いじゃない。時々言動が帰になるのはきっと自分と似たようなタイプだから。同族嫌悪って奴です。あそこはブレーンが優秀なので、選挙であれに勝つのは大変だと思う。

健全の根拠はどこにあるのだろう。健全の指針もよく分からない。

健全だって持ってきた本がつまらないなら、不健全なものが読みたくなるのは人間の道理で、それは止められないだろう。健全をうたうテレビがあんな感じになり、メディアのなかでは昔から自由度の高い出版に規制をかけたら絶対つまらなくなる。たとえば手元に反原発の本がある。これは、電源開発が札束で漁民農民の頬っぺを撫で、地上げでブイブイ言わせていたころに出版された本だ。テレビのようにスポンサーの顔色を伺わずに済むメディアは残した方がいいだろう。地方流通扱いの本は特に残ってほしい。

出版物はフィルターがかかっている。コンビニの大人コーナーがいまどうなっているのかはしらないが、ひどい本はそう簡単に手に入らないだろう。流通側の自主規制が掛かっているうちはたいした表現にはならない。あそこにある本を手にしたくらいで、人生が変わったりはしまい。

怪しい本は苦労して入手するからこそおもしろい。すぐ買えてしまうものはそもそも大したことはない。だから、都知事は無駄な心配をせず、次世代に残す健全良書を執筆していただき、都立高校て朝に夕に音読させればよいだろう。きっと健全な青少年が育つこと間違いない。中国共産党の表紙の赤い手帳を全員に配って携帯させるべきだとおもうよ。

東京都ご推薦のその手帳が健全かどうかの判断力は早めに高校生から奪っておこう。そうすれば若い奴なんて思いのままに操れる。