ルーリン彗星を見たよ

もうそろそろ尾っぽが出るようです。楽しみ。

宮崎県天文協会website ~分室~ 鹿林彗星(ルーリン彗星)の観測方法

接近中のルーリン彗星を観察しよう

2009年2月ルーリン彗星の解説:尾の見え方:国立天文台

※この日しかないと思い、2月23日の深夜に観察しました。

【観察場所】
空の暗い場所に出かけて、観察すると良いでしょう。
海の近くとか空気の澄んだ場所で治安の良い地域で観察しましょう。

【望遠鏡】
彗星を観察する場合、集光率が大切です。いかに暗いものが見えるかが勝負となります。倍率よりも対物レンズの口径を大きいものの方が有利です。

彗星は惑星観測と違い「彗星」とその周辺のガスを観察するため、星に比べてモノ自体が大きくなります。そのため倍率はそれほど要求されません。

天体望遠鏡よりも、暗い観察場所へ移動する実行力と防寒服が必要です。

観察用の機材は、野鳥観察用の双眼鏡がちょうど良いと思います。

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【ニコンの解説】 普段使うにはちょうど良いサイズのニコンの双眼鏡です。高性能の明るいコーティングされた主鏡としっかりしたボディが特徴です。同じサイズの双眼鏡に比べて高価に感じますが、性能も値段分以上あります。対物30ミリは天体用にはやや不利ですが、持ち歩くことを考えると実用的な大きさです。

「マニア向けの言葉」をあえて使いますと、「ツアイス式」と呼ばれます。「ダハ式」に比べて図体が大きくなりますが、レンズの仕事を邪魔しません。これぞ双眼鏡と思ってしまうオーソドックスなスタイルですが、このタイプは飽きも来ませんので長く使えると思います。

(AD)双眼鏡を三脚に固定する装置です。

【三脚取り付け装置】 双眼鏡のまんなかの軸を押さえるタイプです。軸の前にあるネジを外して取り付けるタイプの方が一般的に安いのですが、簡単に取り外しができ、本体に影響を与えにくいこちらのタイプをおすすめします。

双眼鏡は倍率は低いのですが、手持ちでもテーブルに肘をつくとか立木に寄りかかるなど、安定した観察姿勢がとれればそれなりの視界が確保できます。軽くて小型の双眼鏡でも三脚に固定したとたん、天体観察用の道具として劇的に変貌するのでお試しあれ。

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【ルーリン彗星を見たよ】 2009/03/01追記

ルーリンを見ました。

彗星自体は年に2~3個ずつ観察はしております。

普通の星と違い、淡い輪郭のない星です。彗星が吐き出すガスが太陽光に反射し、天文学上の近い位置にあるのでよく見えます。

私が見たのは2月の23日の深夜です。再接近が24日で、天気予報がずっと曇りと雨マークだったので、この日しかないと思い観察しました。場所は下記リンクを参照して下さい。ページ真ん中にある座標を参照にどうぞ。

宮崎県天文協会website ~分室~ 鹿林彗星(ルーリン彗星)の観測方法

私が見たルーリン彗星は、しし座の足下で土星の隣でした。尾っぽはそれほど伸びてませんでした。自宅の街灯横で見てるので、状態が良ければ伸びた尾っぽも見えるかもしれません。ビクセンの対物50ミリで手持ちで観察しました。大型の機材は寒くて出す気になれずじまい。こんなに悪天候が続くなら見ておけば良かったと反省中。

上記サイトなどに掲載されている写真は専用の天体望遠鏡に高性能カメラを乗せて長時間露光という技術を駆使して撮影さています。実際に双眼鏡で観察した場合は、もう少し色が薄く見えると思います。

【観察の目安】
深夜の南中近くであれば、高度が60度ほどの高い位置にあるため観察は簡単です。

仰角60度とは、水平を0°、天頂を90度としたときの、その2/3ほどです。三角定規の二等辺ではない方定規のあの角度です。

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