テポドン2号の性能よりも

北朝鮮のテポドン2号。

いつ撃つか分からないペットボトルロケットに対象年齢15歳以上のエアソフトガンで弾を当てるくらい難しい。こっちが撃った弾は届かないし飛んでくるペットボトルの軌道は読めない。

発射して7分で日本に到達するというから、発射を認知して軌道計算して結果が出るのに1分。首相官邸の電話がなって、迎撃命令を出してイージス艦に迎撃命令を出すのにもう2分くらいかかるだろう。

発射の情報を万一FAXで送信した場合は、紙が出てくるまで1分かかって、首相が漢字を理解するのにもう2分かかる。こうなるとPAC3で撃つしか無くなる。パトリオットも不発のまま落ちることがあって、射程を考えると都心から撃って川越あたりに落ちるんじゃないか。

なにせ戦争慣れしてませんから防御装置で怪我する可能性がとても心配。

【何を今更】

livedoor ニュース – “欠陥だらけ”日本のミサイル迎撃システム
1000キロの上空を飛ぶテポドンに対して、日本の迎撃ミサイルは高度100キロしか飛ばない。間違って、日本に落下してきた場合だけに迎撃は可能ですが、発射してもまず命中しない。

それは最初から分かっていたでしょうに。
PAC3搬送中に事故=発射機積載、道間違え接触-秋田(時事通信) – Yahoo!ニュース
本気で戦争するならナビくらい付けようぜ。今補助金がでるんでしょ?あれはETCか。

【制御装置】
日本の土地は7割が山だ。平地が3割でそのうち住宅密集地域は面積でいうと数パーセントだろう。狙って撃たない限り住宅地に落ちる確率はきわめて低い。

誰も教えてくれないのだが、あの誘導装置は何で出来ているのでしょう?

アメリカのマーキュリー計画のころはジャイロだったような。

ISAS | 第5回:ロケットの姿勢制御 / ロケットの電気屋さん
光ファイバジャイロは機械的な部分がないので,M-Vロケットの振動や衝撃にも耐えて機能することができ,とてもわずかな姿勢の変化も察知することができるスグレモノなのです。

今はさすがにジャイロはジャイロでも光ファイバだって。

東海大学学生ロケットプロジェクト | Project – 過去のプロジェクト |
東海大のロケット。学生でも制御装置を乗せて打てるのだから、国家レベルで打ち上げるテポドン2は上がらないわけがない。

風の探検隊: アナログコンピューター
何を隠そう、未だに北朝鮮はこのくらいの技術力と思っていたぞ。
自国開発の車がない国に制御装置はないのだ。

センサ一般/ジャイロセンサー 秋月電子通商 電子部品ネット通販カタログ
日本なら普通に通販で買えるのに。

【現代の制御器】
製品と市場-センサ
セラミックのセンサと図解
光ファイバジャイロ : Hitachi Cable
何に使うのか解説を読んでも分かりませんが、これが「光ファイバジャイロ」だ!

テポドンはこれくらいの技術で飛んでいるように思ったけれど、今はもっと簡単な部品で飛ぶようです。てっきり北朝鮮愛国献身隊(?)に所属する天才軍国少年がジョイスティックを握って有人ロケット「桜花」よろしく日本に飛んでくると思っていました。

天才少年を養成するより秋葉原でセンサーと基盤を買ってきた方が安くすむみたい。

【最悪のシナリオ】
もし、日本を狙い撃ちしてきた場合。迎撃用のミサイルは一発も当たらないでしょう。それで、たぶん宇都宮あたりに落ちるんです。核弾頭でなくて、核廃棄物とか積んでると風下は大変。防衛省はもっと大変。餃子が食べられなくなるよ。

【本当に最悪なシナリオ】
イージス艦に北朝鮮のマークが入ったミサイルが積んであるときが最悪です。イージス艦からミサイルを発射して、故意に住宅密集地域か各関連施設に落下させてます。それで、国権の発動とか防衛出動を広義に解釈して、軍高官が機能停止のあの政権を乗っ取って軍事政権を取るというのが一番嫌な感じ。たぶん難しい漢字を並べると、簡単に煙に巻けるよ。

つぎはあれだ、潜水艦が独立国家を標榜するのね。

(AD)そしてそのあと、タイムスリップだ。

【最後に性能は?】
最後に、共和国の人工衛星発射に関する問題だが、日本はすでに「おおすみ」の打ち上げに1970年2月に成功している。そのロケットは全重量9・4トンのラムダ4S5だった。今、日本はH2ロケット(全重量260トン)を持っており、低軌道なら10トンの衛星を打ち上げる能力がある。

【個人的な感想】
人工衛星じゃないものを、アノ方向と角度に打ち上げるのは不合理。政権が自国のふがいなさに目をそらしたいときに、有らぬ脅威をかきたてているだけじゃないか。

テポドン2号の性能よりも、国内メディアの無能ぶりの方が脅威だね。