あんまりまずい坦々麺を食べたので報告

あんまりまずい坦々麺を食べたので報告

見た目はチェーン店なんですけど

昼ごはんを食べそびれた僕は、店構えにつられて街道沿いのチェーンの餃子専門屋に足を踏みいえれた。昼下がりゆえ客は一人もおらず、対応に出てきた店員も覇気がない。これは良くない傾向だ。

入ってしまったものは仕方がない。

店員に案内される。窓際のテーブル席か、カウンターの二択を迫られる。客が居ないのに、4人がけのテーブルは使わせないつもりらしい。カウンターよりはマシだろうと、窓際のテーブルに腰を下ろした。テーブルの表面はひと世代前のビニールコート。昭和の香り。減価償却したうえに延々と使い続けているご様子。絶妙な居心地の悪さを感じる。

すわり心地の悪い椅子だった。「己」の字の形をしたフレームで構成し、しなるように作っているのかと思いきや、太くてしなりもしない。厚手のビニールレザーを巻きつけたものが座面らしい。左右のパイプに巻きつけただけのレザーだから、お知りを乗せるとUの字にへこんで座りにくい。客の回転率を上げるための作戦だろうか。

気を取り直して坦々面と餃子のセットを注文する。

料理を待つ間、活字中毒者の友朝刊を読む。われわれ活字中毒者にとって、新聞は必須アイテムである。みると、テーブルにはスポーツ誌一紙と地元の地方紙が置いてあるのみ。毎日とか朝日とか読売はないのね。よくわからない演歌が無限ループで流れる中、仕方無しにスポーツ紙を読む。カーリングの視聴率が高い!と騒いでいるが、「あいのり」には負けてるのね。恐るべしラブパワー。

パイレックスのドンブリ

しばらくするとセットのお盆が出てきた。現物は写真と違うような気がした。「写真はイメージです」最近僕のお気に入りのフレーズだ。

木久蔵師匠をみならって、まず舞台であるスープを試す。平板でただ濃いだけの深みのないスープ。豆板醤の味はするが奥行きがない。業務用の缶入りスープのもとでももう少しマシだろう。おととい食べた明星の坦々面を1とした場合、0.37ぐらいの指数。お金の取れない味だ。

餃子専門店だからね。しょうがないねえと麺に手をつける。茹ですぎたのか腰がない。スープをよく絡ませずに持ってきたようで、麺をすするとゆで汁の味がする。この麺も非常に腰のない細めんで、何だよこれと逆に感心してしまう。

中身がほめられないときには器を褒めるのが定石だ。食べ始めたときは気が付かなかったが、中身が減ってからもつとドンブリが妙に軽い。うーん、パイレックス。落としても割れない学校給食用の素材。俺は有料で何を食べているんだろうか。

自動食器洗い機の湯にさらされてゆがんだお盆は、真ん中が膨れ不安定だ。不安定さをテーブルの油汚れが滑り止めの役目をしてナイスフォロー。辛い坦々麺を食べながら香味の利いた餃子を食べて、箸休めの漬物を食べると、とうがらしがトッピングされていて辛い。どこで箸を休めればよいのだろう。

空腹なのにまずかった。

かなり衝撃的なまずさである。ワクチンで10人ぐらい救えそうな値段なのにこんなまずいなんて、アフリカの子供たちに申し訳が立たない。お腹がすいているから間食したが、おそらく普段食べられないとおもう。

会計を済ませるとレジからレシートが万国旗のように連なっていた。店員のやる気のない雰囲気から総合して、間違いなくブラックスターのマイナス4つ星をさし上げようと思う。インスタントの方がおいしいってのはルール違反だぜ。

【関連商品】

口直しにおいしいのをリンクしておきます

  1. スープ春雨坦々麺。ハルサメの食感と、インスタントとは思えないパンチの効いたスープが絶妙。
  2. 明星食品の袋麺。インスタントの袋麺と侮るなかれ。豆板醤の風味が利いてておいしい。
  3. 会津只見自然水仕込み生ラーメン5個入れ 会津ならたべにいけるよ。いこう。

食べ歩きとかスキーなしの温泉とか、ちょっとしたサイクリング(100km単位な)をしたいぞ。ちなみに奥只見は山のなかなので、俺だけ自転車ってのは無しな。