新車開発は頭打ち

新車開発は頭打ち

自動車の開発

自動車の形がどれも同じに見えてきた。金属加工技術がこの先発達したとして、はて未来の車が今とどのくらい変化するだろうか予測。

素材の変化

素材をカーボン繊維に変えてくるだろう。カーボンシャーシにカーボンボディ。カーボンのミニバンなんて見たくないが、車体重量が軽くなるからエンジンも軽量で済む。

自転車はすでにカーボンフレームの時代。ただし、強度の都合で明日すぐにカーボン市販乗用車が出るかというと、それはなさそう。価格や供給量のバランスから見て金属のほうが有利だし、板金屋さんが困るし。カーボンもまだまだ高級品だから、劇的な変化はないね。

基本構成は変わらない

自動車の、シャーシにエンジンを乗せて椅子をつけるいった基本的な構造は変わりません。近未来に制御が全部電気化されるとハンドルがファミコンのコントローラーになるかもしれませんが、メンテナンスやこれまでのユーザー数をおもうと円いハンドルとブレーキペダルは残すでしょう。

コマンドライン「STOP」と入力、ENTERキーを押してブレーキ、なんて構造では危なくて走れません。F15が任天堂のジョイスティックをみて操縦棹をあれにしたという話がありますが、ジョイステックやトラックボールで、「だれでも」が運転できるとは思いません。現行法では、運転装置を特殊なものに改造すると、それようの免許取得や車検が必要なはずです。自動車はたとえそれが、原子力エンジンでもジェットエンジン搭載でも、既存の法律枠のなかで安全に走れなくてはなりません。法律が想定している形でしか、車は作れないでしょう。

当然、作り手のパッケージングデザインのセンスや、操作する人間の能力を考慮すると、ハンドルとペダルの付いた箱であることは絶対に変わりませんしその枠を出ないと思います。

じゃあ、何が変わるんだよ

つまりなにも変わらないってこと。内部に入るエンジンが内燃機関から電動モーターになるくらいが目立った変化でしょうね。ガソリンの代わりに太陽電池になるか、液体水素をチャージするのかは変わってくるでしょうが、車体の箱は箱のまま変わりません。

中国は70年代の日本車エンジンをまるまるコピーして作っているようです。そこに定年退職後の技術者から金型つくりを教えに行っています。結果できた車は、デザインだけ今風ですが中身は10年前の日本車と大差がありません。

製品のチェック能力、特殊鋼の現地生産がまだできないなど日本メーカーとの差が残ってますが、10年後に日本車を駆逐していない、と断言するのにすこし躊躇する程度に中国のくるまつくりは加速しています。

昨日産声を上げた中国の自動車産業。2005年の今ぶつかってひしゃげるボロ車しか作れなくても、日本車との差はいつか小さくなるでしょう。技術者がいなくなり、単純な流れ作業をする人員が居ない日本で、これから先も自動車輸出国であり続けられるかは、かなり疑問に思います。

ほかの業界もそうだった

軽工業である繊維は中国製に駆逐されました。洋服の縫製もウデを上げてきています。家電も代物に関してはかなり中国製品が入り込み、日本のメーカーの代紋を背負っていてもメイドインチャイナのものが少なくありません。

洗濯機が、クーラーが、テレビが中国製になってきました。80年代には考えられなかったことです。そして昨年、日本ブランドのオートバイのコピー問題。中国国内で分離独立紛争でも起きない限り、つぎは順当に自動車を作るでしょう。15年ぐらい経つと、いまの日本車が使っている特許が切れます。そうなったら、ディーラーに中国車が並んでるんでしょうね。


グローバル競争時代の中国自動車産業

日本の自動車・部品産業と中国戦略―勝ち組を目指すシナリオ

自動車ディーラー・システムの国際比較―アメリカ、日本と中国を中心に

激変!中国の自動車産業

開放中国のクルマたち―その技術と技術体制

中国自動車産業の経営構造分析