「制服組の叛乱 ミグ25事件が暴いた自衛隊の闇」

「制服組の叛乱 ミグ25事件が暴いた自衛隊の闇」 NNNドキュメント

世間一般ではなじみがない昭和の事件。アメリカへの亡命を希望するベレンコ中尉が基地から勝手にミグ25を乗り逃げ。そのまま日本の防空権を突破し函館空港に着陸した。これがミグ25函館空港着である。

最新鋭機をくれてやるほど、ソ連首脳部もお人よしではない。

ソ連は日ソ不可侵条約を忘れたあのソ連である。日本人が一番信用していない国である。終戦当時の記憶がある自衛官は、ソ連がミグ取り返しにくると考えた。

ソ連の侵攻にそなえて防衛行動を開始した。これが「制服組の反乱」である。ではなぜこれが反乱なのか。

命令が中途から出ているから。本来首相から命令がでる。しかしこの防衛出動は自衛隊幹部、つまり「制服組」が情報を掴み「制服組」自身が主体的に判断して命令を下した。首相の指揮権を無視してたのだから「反乱」である。

「反乱」はなぜ起きたか。

ソ連機が民間空港に突然現れたから。当時幹部自衛官の多くは戦中派で、ソ連は怖い国だと身にしみていた。戦前戦中の教育を受けているから敵が来るなら銃を取る、戦中派は自分の手で国を守るのは当然と考える。
ミグ25事件の真相―闇に葬られた防衛出動/参考資料

ソ連が飛行機を取り返すか、すくなくとも破壊しにくるだろう。予想されるのは海岸近くに潜航した潜水艦からヘリを飛ばし函館空港を攻撃。もしくは空挺コマンド部隊が降り立って破壊。いずれにしても誘導ミサイルも無人ロボット飛行機もない時代のことだから、最後は人の手で潰すしかない。であれば自衛官が戦うべきは敵の兵隊である。いきなり会敵する恐怖は計り知れない。

Mig-25(WIKI)

米軍機を実践で落としてる。

当時の自衛官ニインタビューをしていた。あの人たちならきっとソ連兵がやってきても戦えたと思う。

今の現役がどうか知らないけど。