戦車一台につき10人

Youtubeでシリアの戦闘を見ています。家でビールを飲みながらテレビ局の検閲無しの映像が視聴できるます。SNSってこういうことなんですね。戦場記者はあえて不要です。もう10年まえになるでしょうかはじめてパソコンを買ったときに、まさかこんな時代が来るとは考えもしませんでした。

映像には言葉の壁を乗り越える力があります。

戦車一台破壊するのに10人の義勇兵を失うのを見ていると、戦争って割に合わないしひとつもいいことがありません。ショベルカーを盾に兵員輸送車を鹵獲してみたり、奪った戦車で敵の拠点を砲撃したり。なぜ素人が戦車を動かせるのか分かりません。操作が簡単なのでしょうか。戦車戦は始まっています。反政府側はヘリコプターやジェット機までは奪っていなので、まだ空中戦はしていません。熱戦追尾ミサイルはもっているので地対空の戦いはすでに起きてて結構落ちてるみたい。

戦車を襲いに行った勇者たちの装備をみていると、武器は小銃ばかりで、戦車を落とすための対戦車砲のようなものは持っていませんでした。戦車のほうは歩兵を横に置いてなくて、どっちも計画性のない行き当たりばったりの戦争をしていました。白いシャツを着て、スリングなしの小銃をもって、ちゃちなトランシーバーでどこかと連絡し、同じことを二度いわないと通じない仲間とする戦争は見ていて現実感がありません。日本ならさしづめ村の青年団か街の青年会議所が武器を取って戦っているように見えます。

日本の若者は気骨がないから軍事訓練が必要だという人の教えに従うと、あそこに入隊すればよさそうです。きっと若い才能を発揮してくれることでしょう。帰ってきてココロのケアとか必要になりますけど。

去年まで、日曜の夕方に週刊地球テレビという番組がありました。NHKのワールドニュースで番組の一番最後に「将来キミはなにになりたいの?」と聞きます。子供たちは「お医者さん」と答えていました。取材者のフィルターでお医者ばかりにしているのかとうがった見方をしていましたが、ああも年中ドンパチやってる政情安定な国に生まれ育てば、傷ついた人を目の当たりにすれば子どもゴコロに「わだは医者になる!」と思うのかもしれません。

将来が安定するから「公務員」と言える国の平和さは尊いものです。