迷子

車通りをさけ、道を一本外れたら住宅団地に出くわしました。昔から通っている場所なのにほんの500メートルずれただけで異世界です。

こういう住宅団地には、気軽に個人宅で始められるとこやさんがあります。裏通りでも固定客があれば、商売として成立するのでしょう。表通りで1000円カッとを始めるより、利率は良いので免許持ちの嫁が始めやすいのかもね。

開発中の住宅団地をすぎると、普通の農村に戻ります。集落は車で入ることを考えずに作った農業用の道路で道幅は軽トラックやトラクターに合わせ狭くなります。よそ者は基本、入り込まない場所です。

谷を横切るにしても、窪地をさけて歩きやすいように道が置かれているため、自動車前提の道路と作り方の文法が違います。人が歩きやすいように作った人間らしい道路は、非人間的なバイバスに比べて速度は出せませんが、自転車や徒歩で通ると楽しくなります。

小学生のころ、わざと迷子になりました。いまも普通に迷子になります。むかしと違うのは、迷子になっても不安感がないこと。太陽が出て入れば、山の中でも無い限りどうにかリカバリーできます。もとに戻れる分、ドキドキしなくなって楽しみは半減です。