2013年の読書


先祖をたどる番組があり、みているとやたらに土浦の予科練上がりの人が出てきます。飛行機に乗れた世代と、飛行機の形すらみてない世代がいます。飛行訓練まですすめた世代はもう鬼籍に入っているでしょう。いま存命な方はほとんど地上訓練だけでおしまいです。最後の最後は1万人の予科錬隊員が居ました。土浦にそういう記念館があります。先週末雄翔館(予科練記念館)の駐車場をみたら、混雑してました。南方に送られた大半はなんだか記録もないうちに亡くなっていることを思うと予科練ブランドに乗れた人はまだいいほうだと思います。

年度末なので、読書をしております。砲兵隊の敗走日記複数と日本軍の組織研究についての本が主です。ほかには日経BPが出した翻訳本とのりものの本で二冊。昔よんでた技術書をようやく手に入れたので、何十年ぶりかにすこしずつ読んでいます。

軍隊関係は相変わらずおもしろく、東郷元帥が腕のある飛行教官を軒並み首にしたら、卒業生が使い物にならなくて困った話が秀逸です。いまに置き換えますとソフトハウスに一流の大学卒を入れたら彼らが管理職になた途端開発を外注化。古参のプログラマーを首にして一見人件費が減って数字上の業績は上がるのですが翌年すぐに開発自体が滞ってしまって、会社が傾いた逸話に似ています。具体的にどこの会社かは知りませんけど、2010年あたりにそんな会社がたくさんあったと聞きます。

東郷元帥ですら判断を誤るのですから、そのへんの会社がしくじるのは致し方ないことです。