自作隠定器 AL-04

自作隠定器です。前回のAL-03を長期テストし、フィードバックを得て改良を加えました。大きな特徴は左右の横棒アームを排除したことです。

上から構造の説明をしていきます。アルミのカメラ台。カメラ台に直接ジンバルを装着しています。ジンバルを中心に、カメラとアームがバランスを取った状態になります。

パイプクランプから水道管、アルミパイプと繋がります。アルミパイプは半径7センチほどのRで曲げています。パイプ部分の全高は20センチ強です。アルミパイプ末端に全ネジ。オモリを通して使用します。

重量調整部分はカメラ直下に左右の釣り合いオモリが入っています。「HD」の文字の下にあるのが調整オモリ装着部品です。アーム途中にネジを利用したオモリ。これで前後の水平をとります。高さのバランスはグリップ下の全ネジにつけたオモリの移動で行います。

まず、軽い位置に最下部オモリを移動させます。ドロップタイムを三秒ほどまで軽くして、水平、垂直、左右のバランスを取ります。

調整オモリは、最初中立の位置にします。まずはクランプの締め付け、アームとカメラ台の取付位置のゆがみを取ります。

クランプ部分のゆがみが取れたら、初めてオモリで調整します。おもに前後左右に振り回して軋みをワザとだします。ドロップタイムを2-3秒の状態で中心を出してゆきます。数分かかります。

バランス調整が完了したら、実用的な状態にするために最下部のオモリを下に下ろして、わずかにドロップタイムを速くします。これにて完成。

室内歩行テストにおいて、今までの横棒もでると遜色ない動きが出来ました。
全重量が軽量化されたので、上下の振動に強くなったかも。あとはテストして見ます。