「蟹工船」再脚光…格差嘆き若者共感、増刷で売り上げ5倍 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
過酷な労働の現場を描く昭和初期の名作が、「ワーキングプア」が社会問題となる平成の若者を中心に読まれている。
過酷な労働の現場を描く昭和初期の名作が、「ワーキングプア」が社会問題となる平成の若者を中心に読まれている。
高校の読書感想文リストに入ってました。でも読んでません。同じリストの中にあった谷崎と三島をよんじゃいました。暗いのはどうも辛くて。
気がつけば小林多喜二よりも長生きしてまいました。蟹工船は1929年に発表された小説です。あまりに古くて1928年がいつなのか見当がつきません。
調べてみるとワイアット・アープが死んだ年。
そういわれても。
元号にすると昭和4年です。ちょっとだけイメージがわきました。生まれた人でいうと、納谷悟郎さんと大塚周夫さんの生年。ほかにジェリー・アンダーソン。なるほど。
もっと世間一般にわかりやすい人物をあげると、作家の阿佐田哲也氏、初井言榮さん。アンネ・フランクさんと向田邦子女子の生年でもあります。生きていれば孫がいますね。
政治は随分きな臭く、経済は世界恐慌の一歩手前。
「労働者階級」の不満が鬱積が、1929年と2008年の共通点です。経済が悪い点も似ているかもしれません。
1929年は隣国ソビエトの社会主義を信じればよかったのですが、かの国はもうありません。だから、いま読むべきなのかどうか。確かに人が読書をする理由はいくつかあり、自分が今どんな状態にいるのか確認したいからする読書ががいま蟹工船を読ませているのかもしれません。
でも読むならもうすこし未来に繋がりそうな本を読んだほうがよさそうに感じます。
だから、昭和は4年じゃなくて、昭和30年じゃないかなと。
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