日産GT-R特集だったのを思い出したので「ガイアの夜明け」を半分くらいから見始めました。
場面は販売店のお兄さんが試乗会で開発チームのトップに質問をするシーンから。
Q:「良い車と売れる車は同じだと思いますか?」
A:「キミはゴッホのひまわりを知っているかね?ゴッホのひまわりが売れる理由は、その絵が良いかどうかじゃないんだよ、キミ。(以下略、うろおぼえ、しかもかなり俺解釈)」
とかなんとか質疑応答をしているのを見て、こりゃ駄目だなと。
質問を質問で返して煙に巻いてどうしたんだろう。
質問の主旨に沿ってまとめて答えてほしいのに、主旨と違うことを言ってる。
この答え方をするときは、以下のいずれかです。
- 質問の意図がわからない
- 答えが自分にとって不都合
たぶん、1。開発チームがアレで大丈夫なんだろうか。
話を飛躍しすぎだね。ゴッホのひまわりの絵ってなにさ。
ちなみにゴッホの絵は生前一枚しか売れてません。
俺が死んだら世間が評価して損保ジャパンが高掴みするとでもいいたかったのか?
そんなバブルがくるのは多分320年後。
質疑応答をもう一度リプレイ。
「良い車を作っているおっしゃってますが、販売店としては売れる車が欲しいんです。開発チームのリーダーとして、おっさん、それ売れると思ってンの?それとも好きで作ってるだけなの?その辺はっきりしてよ」
「うっせー、お前ら販売店は、がたがた言わずに売ってりゃいいんだよ」
って心の声が聞こえてしまいました。たぶん幻聴。
あ、ゴーン出てきた。同時通訳のお姉さんがすごい。
訳がきれいなだけじゃなく感情を込めて話してるよ。
トルシエの横に居た人みたい。
最近のゴーンは雇われ戦犯に見えてきました。
戦犯としたらA級。開発リーダーは多分B級。
「ガイアの夜明け」を見ながら、なぜ自動車が売れないのか気が付いてしまいました。
いま自動車メーカーの中核に居る人は自動車が好きでしょうがなくて、苛烈な競争の中を勝ち抜いて出世してきた人たち。 だから、時代に即した自動車のあり方が見えなくなっているんです。
そう、あの人たちの頭の中は自動車性善説なんです。
だから駄目なんだ。そこが駄目だとは会社がつぶれるまで絶対気が付かないね。
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「市販のスポーツカー」が企業の顔だった時代ではなくなりましたね。開発チームはいくつかあるのだから、むしろマーチやその他ワンボックスの開発を見せてくれたほうが企業イメージには良かったのでは。
偉い人たちは、客がGTRを見に来たついでにワンボックスを買うと思ってるんですが、その辺のズレは気が付いてません。
経営陣の世代交代が起きると変わるのですが、もうしばらくあの会社はかわらなそうです。
そうそう、結局、自己満なんだよね。
自分たちが主役になってしまっている。
お客さんが主役だって言うのに。
時代が変わっていることに気付けないんだろうね。
で、日本の消費者の感覚は世界最先端。
たぶん、それは、時間差で世界国中に現れてくる現象だと思うよ。
結局、「市販スポーツカーに何の意味があるのか?」ってことですよ。
それは、まやかしではありませんか?
だって、それを所有したって、誰もレーシングドライバーになんてなれないんですから。
違反しなければ、走れる場所なんてないしね。