角パイプとカメラの関係

曲げた角パイプでスタビライザーを作ることにしました。すでに曲げたのが1本あり、曲げが汚いので歪み取りをしました。

角パイプの下のほうは丸パイプを継ぐことでいままで作ってきた小型機用の下半身部品が使えるので良いとして、カメラを載せる部分の工作が難しくて悩んでいます。小型カメラなら軽いから作るのは簡単ですが、一眼レフになるとネジ1本で固定する訳にもいきません。

  • 角パイプに板をかませる
  • 水平方向に3センチずつくらいは動かしたい
  • 角パイプのほうにはなるべくネジ穴を空けずに済ませたい
  • カメラと本体の脱着を簡単にしたい

設計要件はこの4点ほどとなります。曲げた角パイプのカメラを載せる部分は水平方向に向けてあるので、前後にカメラを移動させるには角パイプに沿わせたスライダーを付ければ簡単に作れるでしょう。左右の微動はカメラの取り付け穴を長穴にしてごまかすといった省力設計。部品点数もすくなくて軽く作れますが可動範囲が狭いので調整がやりきれないかもしれません。

小型モデルと同じフォーク式のジンバルマウントをつけて上下方向にレンズが動くようにしようと考えてました。昨日の夜は覿面に良い方法だと思って寝たけれど目が覚めて振り返ったらそれほどでもありません。お昼を食べて、材料を買いに行こうと思っても完璧ではない計画はなかなか実行に移せません。実現できる設計ですが、加工の工程がいちいち面倒なうえに意味のない重量増加が大きいのでアイディア出しまではしましたけれど実現は止めています。

簡単に作る方法として、角パイプの上部後ろ端を角パイプで束ねる工作を考えています。問題はメインの角パイプとカメラ取り付けネジが干渉すること。メインのパイプを削ってネジを回避することばかり考えているのですが、メインパイプを削りたくないのでアイディア段階で止まっています。

ここまで考えて上手い手が思いつかないのは、将棋で言えば積んだことになります。今週末はこの懸案を解決すべく将棋の手の先読みみたいに考えられる手をあるだけ考えています。私の頭の中には小さい人が複数居て、デザイン案が上がってくると会議を開いて決めているみたいです。会議は私が寝てる間に議論が尽くされ、製造のゴーサインがでると体が自動的に動いて工作が完成します。

いまのところ、朝ゴーサインがでて作れる!と思うところまではたどり着きましたが、前回の案では制作側に不満があって体が動きませんでした。本社で決まったことでも試作工場が嫌っていっている状態。こんな時はアイディアか設計のどこかに納得出来ないなにかマズイ要素が残っています。ためらうときは、どこかに穴があるんです。

三寒四温とはよく言ったもので、春の暖かい空気が順番待ちをしています。陽気が良くなったらカメラを持ってどこかに行きたくなるのは目に見えていますので、今のうちに一眼レフ用のユニバーサルジョイントを使ったジンバルのカメラスタビライザーを完成しておこうと思います。知らない人が聞いたらなんのことか分からないと思うので言い換えますと、部品点数を極力減らしつつ、国産DSLRに最適化された動画撮影安定装置を作ろうとおもっています。

余計分かりにくいか。移動撮影でも揺れない装置のこと。