歩行者用信号機のフレキシブルな吊り金具

新式の金具。まんなかにバネが入っています。
新式の金具まんなかにバネが入っています。

通常歩行者用信号の金具は配線の都合から上下に曲げパイプで挟んで固定することがほとんどです。見ない形のつり下げ金具を見つけました。なにか意図を感じる複雑な構造で気になります。

こちらは爪の方向が120度ごとの金物で真ん中にバネが入っていました。吊りバネにしてはピッチが変なので押しバネですね。ユニバーサルジョイントのような構造で信号機を支える柱が揺れても落ちない仕組みと見ました。ただ、あそこに押しバネを入れると金具が壊れたら意味がありませんので、はて、どんな構造なのか頭をひねってしまいました。

最近できた新しい道路にありました。角にコンビニ、橋のたもとの交差点です。道路改修が進むと交通量が飛躍的に伸びる場所です。地震のためのなにか特殊な免震構造かもしれないなあと思いつつ、早速答え合わせです。

020985号 信号灯器の腕金用取付金具 – astamuse
信号電材株式会社
福岡の信号機やさんの仕事です。バネはやっぱり押しバネで、みっつの爪で互い違いにして交差部分を冠状に繋いであります。信号柱が多少傾いても自重で垂直を保つための金具ですね。信号機を支える柱はしょっちゅう壊れるらしくて、その困ったことを解決するための工夫とあります。