矢の刺さった人は矢人
矢の刺さったカモがヤガモでしたので、矢がささった人はヤヒト。
取手でクロスボウを使った事件が発生しました。
世界のクロスボウ
いざというときはAR15になる
AR15の機関部をつかったクロスボウです。トリガーメカニズムがそのまま流用されてます。動画の中盤以降に分解が示されます。当然ですが、スコープは機関部ではなくクロスボウ側に付いています。
動滑車を利用して引きしろを延ばしています。弓の左右にある車輪状のリングは、矢を効果的に加速させるために特殊な楕円になっています。動滑車を使うことで幅を狭くし、森の中でも自由に移動出来るようにしています。クロスボウが使えないときはAR15のアッパーレシーバーと銃身がそのまま付くので荷物がへって便利ですね。
電動
Self Cocking Electric Cross Bow – YouTube
電動連発式。リニアブッシュとモーターを使って矢を自動的に継ぎます。射撃姿勢を固定できるので1発目のズレを2発目で修正できます。音がしませんからたとえばリスやプレーリードッグや小鳥を撃つのに向いています。
高度な機械式
何十年か前にどこかの捕虜収容所だか刑務所で密造されたのがこのタイプのクロスボウ。図でみて構造が分からなかったのですけれど、いま何十年ぶりかにようやくあそこにバネがあった理由が分かりました。こんな複雑な動きなのですね。
ゴムバンドを使ってますから、理屈としたらそのままゴムバンドで矢を飛ばせばよさそうなものですが、引きしろの問題があって、ゴムの短い伸縮を効果的に矢に伝えるための機構としてこの形なのです。紐は伸縮しません。動滑車のついたテコの組み合わせで前面投影面積が非常に小さくなるため獲物に気がつかれずに近くから撃つことができます。
日本の弓でも同じことができますが人間のせより長い棒ですから獲物にしても敵にしても存在がばれて仕舞います。
取手の事件
取手の事件はどういうわけか撃たれたあとに被害者が家まで自転車で帰宅しています。その場で電話するとか、警察をよぼうとは思わなかったのが不思議です。身の安全を考えるとその場から逃げ出したいのは分かりますが、矢がささったまま家まで帰る理由がいまひとつわかりません。そもそも矢が刺さる意味もわかりませんけどね。
市販されています。おもに狩猟用です。人間に向けて撃つものではありません。非常に危険です。身分証の提示くらで買えてよいものともおもえません。やろうとおもえば作れてしまうのは問題ですが、こういう飛び道具はふつう使いこなせないし人に向けてうつことに抵抗があるはずなので、クルマから人にむけて当てるという一連の行為ができる人がいたことにまず驚きました。