日本のGDPは世界第18位でも出来すぎ

15年位前は世界第2位で、社会の授業で日本は偉いんだと教わりました。現在18位だそうです。それでもまだ高すぎるような気がします。去年はイタリアと同じくらい。
参照(財)国際貿易投資研究所 ※PDFです。2006年

30位くらいがちょうどいいと思うのですが、低すぎますかね。鉱物資源もほとんどないし、人は減るし、再浮上する理由が思いつきません。これからアジアの周辺各国が急速に工業化するので、日本の相対的な地位が下がるだけでしょう。

それはそれでいいと思います。

国内総生産世界第2位のころ経済が強かったのは対北米向けの輸出でドルを大量に得ていたからです。額面上のGDPはたしかに米ドル換算でアメリカに次いで第二位でした。その頃中学生だった私は、日本の輸出スタイルを見て「加工貿易ってそんなに儲かるんだ!」すごいなあと感心していました。

感心したのは私だけではなくアジア仲間たちも思ったのでしょう、続々とアジア諸国が工業化しました。結果、日本製の家電が価格競争で負けてしまい、とくに薄型テレビの欧州シェアはサムソンの独壇場。松下日立が慌てて連合を組んだそうですが、日本の連合艦隊って沈んだような。

1人当たりGDP、世界18位=先進国下位に後退-06年度国民経済計算・内閣府(時事通信) – Yahoo!ニュース

内閣府は26日、2006年度の日本経済の決算書に相当する国民経済計算を発表した。それによると、国民1人当たり名目GDP(国内総生産)は06年の暦年ベースで世界18位となり、05年から順位を3つ落とした。最高は1993年の2位だったが、2000年の3位から6年連続で後退し、先進国の下位に後退した。

たとえがやや極端ですが。

SONYのウォークマン VS Apple の iPod

ゼロ戦 VS ヘルキャット みたいな。

最初の思いつきは良かったんだけど、自分の先鋒で返り討ちにあったようなそんな気持ちになります。落ちたゼロ戦をみて飛行機を作ったアメリカに負けて敗戦。今度は輸出した家電をみて製品を作った国に経済が負けてしまう。一旦負けはじめると妙に弱いのが日本。戦線を小さくしたり撤退戦なんて絶対しません。結果、大赤字で泣くんだけど多分これは民族性だね。

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