高くて買えないこと

決断力が弱い。とくにヤラナイほうの決断力。自転車を買いすぎたときに「買わない力」が発生しなかったのはなぜだろう。

買ってしまって、しばらく経過してはじめて「ああ使わない」と分かるまでの時間が無駄。

最初に不要と決めてかかれば買わずにすむし買う手間もお金も無駄にせずに済むのにどうして買ってしまうのか。一説によると(夏休み子供電話相談室より)道具を使うことよりも買うことのほうが快楽の度合いが高いらしい。たしかにあたらしい自転車を買うときは楽しかった。

買って使うことを想像して買う過程が、どうして買ったあとよりも楽しいのかはよく分からない。実体験として言われてみれば自転車に乗っているときよりも買えずに悶々としていたときのほうが楽しかった。

だからカメラのレンズも買えないときのほうがたぶん楽しいのだろう。

それで高いレンズは高いのかもしれない。買えないようにしてるのだ。