発掘作業

発掘

物置の片付けを開始。要らないダンボール箱が大量に出てくる。なにか片付けるときに、箱に入れて片付けた気分になるための箱。そして箱には似つかわしくない細かい何かがこそっと少量入ってるだけ。

中味を袋にいれて箱をつぶします。箱が減り、袋は塩化ビニールの切れ端と、木片でそれぞれ埋まってゆきます。

奥の方にビデオカメラのケースを見つけました。これを探していたのであります。

中をあけると小形の携帯用アイロン。いくつかのスプレー缶。白いちいさなロウの固まりはスキー用のワックス。毛の白いブラシはスキー板を手入れする道具です。

切削

ヤスリでエッジを削ります。さすがに十年ぶりですから錆びています。しまうときにワックスを残して、エッジをサインペンで塗りさび止めとしましたが、サビます。サビは専用の長い鉄ヤスリを使いエッジと滑走面を削ります。ヤスリの目に詰まるロウを鉄ブラシでコそぎ落としながら昔覚えた削るコツが思い浮かんできます。

左右2本でどのくらい掛かったでしょう?完全に削りきれませんので最後は酸化部分を残しましたが、レースに出る訳ではありませんので雪に引っかからねば良し。サビと切り子で汚れた滑走面をスプレータイプのリムーバーを吹き付けてキッチンペーパーで汚れをぬぐいとっいて行きます。

しばらく放置。同時に発掘したスキーウエアの防水作業を進めます。このスプレーがクセ者で狭い車内で噴射すると呼吸困難になります。私は当然屋外での作業。

加熱

予熱したアイロンでロウを溶かし滑走面に塗りつけます。こうすることで雪面の水を弾き、滑りがよくなります。ワックスを掛けないと板が滑りにくくなります。エッジもきちんと磨かないと滑っていてサビが分かります。

日中とはいえ寒い中、出力の弱いアイロンで作業しますので効率は良くありません。ただ屋内でワックスがけをするとロウの成分が床に落ちてツルツルになるので注意。外気にしばらく放置し、竹でつくったスクレイパーでワックスを削り取ってゆきます。さきにエッジのロウを落として次いで滑走面。数回けずりますとツルツルの面が現れます。これで作業完了。

ウエアのポケットにパスケースが突っ込んであります。中を見ると日付は2010年の3月前半。このときのスキーが最後でした。ICカードタイプの那須のスキー場ではなく猪苗代の紙でした。きっと雪質を求めて遠出し、板収めとしたのです。

粉砕

靴を見つけました。指で触ると何とカカトが粉々に。さすがに10年放置するとだめです。仮に押し入れのような場所に閉じ込めたとしても、きっと状況は変らないでしょう。

試しにスポーツリサイクル店でブーツを見てきましたが、足の形が相性悪くてどれも入りません。ブーツだけレンタルにしましょう。きっと1度滑れば気が済むはずです(焼けぼっくい?)