ジンバル比較

フリーベアジンバルとユニバーサルジョイントジンバルを比較しました

追記 比較動画は削除しました。

coza4 diary » ブログアーカイブ » フリーベア 新ジンバル 改良型 取り直して別な結論を導き出してます。2011/02/27

【比較方法】

比較用のジンバル2種類
比較用のジンバル2種類

 使い慣れたユニバーサルジョイントに比べ、全方位に動くため面食らいました。

結論から言えば、両者は別物です。

比較映像をみると、前半はユニバーサルジョイントのほうが安定していますが後半はフリーベアのほうに分があります。

【球で支える】
フリーベアはひとつの球がすべての方向転換を行うので、たとえば前に進みながら右にグリップを回すと、右向きの回転がわずかに伝わります。向きを変えながらの移動はうまくできればきれいに決まります。歩き方は直線的で揺れないことを要求されます。

【点で支える】
ユニバーサルジョイントを利用したジンバルは、回転軸とジョイントの軸で動きを極力伝えない仕組みです。重心部分は直径2ミリほどの鉄の棒です。小さい点に力が集中しているので、手首の動きや歩く振動はいったん点に集中してその部分で回転運動に変換され逃がされます。

【少し言い訳】
ここで問題なのは、カメラ安定装置(自作ステディカム)の総重量が1.2キロと軽量であること。折りたたみ機能無しで持ち運べるように小型であること。これがフリーベアにとって不利に働いています。

軽量なため、点で支えるユニバーサルジョイントが有利です。ただこれは装置をほんの少し大型化すれば解決するでしょう。

【フリーベアの長所】
今回、フリーベアジンバルを新造してテストしました。初めて使ったフリーベアジンバルは幾つかの可能性を抱かせてくれます。メリットとしては、手持ちで何となく向きが変えられること、風にやや強いこと。重量が増えても平気であること。

フリーベアの特性に対応する必要があります。

〈特性1〉
指で押さえにくかったです。ジンバルの上につけたパイプを親指で触って制御していますが、全方位に動いてしまう球なので、押さえどころが正直無かったです。これは使い慣れれば解決するかもしれません。

〈特性2〉
重心が取りにくい。フリーベアの中心が球なので、重心が取りにくかったです。もしこの部品で装置を作るなら、ネジ式の重心調整部位が必要になるでしょう。

〈特性3〉
より下にオモリが必要。ジンバル中心がカップ型のため、手首がブレると上にこする動作が小球と球の間に発生します。このため、ユニバーサルジョイントに比べて振動が伝わります。

【本体はどう作る?】
まだ使い始めたばかりですがこのような特性が見受けられます。本体を作成する場合、やや大型化が必要かと思います。

カメラが重い場合はこの限りではありません。ザクティとか私が使っているような300グラム前後のカメラの場合はジンバル上カメラ側にカウンターウエイトが必要になるでしょう。

色々書いてみましたが、フリーベアでの撮影は初めてです。
フリーベア用の調整をもうすこし加えるとまた安定した映像になると思います。