スライド機能付きカメラ台

カメラ台
カメラ台

【カメラ台】
カメラを載せる台をようやく完成させました。
左のアルミ試作品。右の簡単な方が正式採用(?)のカメラ台です。

* * 木と座金 * *
その辺にあった端材の木っ端と、丁字の金物で作りました。
部品が3つ、ネジが4本で簡素になりました。

材木を利用し、ネジ頭を木の板に埋め込んだためパーツ点数が大幅に削減できました。
M6で貫通穴、M12の深さ4ミリほどの穴を組み合わせて開けています。
こうすることでカメラを載せる面は平らになり取付ネジと渉しません。

【金具はスゴイ】
丁字金具はあらかじめ長穴を持ち加工は曲げだけで済みます。
なにせ鉄ですから、片持ちでも強度は充分です。
鉄で重いこと。しかし、ここまで簡素に作ると重さはあまり完成ありません。

* * アルミモデル * *
試作のアルミのほうも説明しておきます。
1.5ミリのアルミ板を10センチ四方に切り出します。
四方にM6のドリル穴を開けて、端っこから18ミリの部分で曲げます。
下になる部分は2ミリ×25ミリ幅のアルミフラットバーをコの字に曲げます。
フラットバーは3.5ミリのビスナットで固定。

あらかじめ開けておいた穴に全ネジを曲げたものを差し込んで、調整用カウンターウエイトとします。

【作り方】
ついでに金具の作り方を説明しておきましょう。
材料の入手先は大型ホームセンターの金具コーナーです。

kameda 26T(カメダ)の刻印があります。
素材は鉄で、3ミリほどの厚みがあります。
長穴はM6が収まる大きさです。

曲げる部分に、ポンチでこれでもか!とくぼみを付けていきます。
くぼみが付いたらアンビルの角で軽く叩きます。
万力にセットし、体重をかけて曲げてゆきます。
軽工作用の軽い万力ではなく、テーブルにセットした本式の物が必要です。
目安はぶら下がっても平気なこと。

丈夫な万力がない場合は、金物に軽く金ノコギリで溝をつけ、ペンチで曲げて下さい。

コの字部分の高さはネジ頭二つ分プラスアルファです。
作例は実測で12ミリほどあります。
もっと狭くても問題はなく、狭く作るほどスライドできる幅が増えます。
折り返した部分とカメラ取付ネジのアタマが干渉するので
コの字部分の高さは12から15ミリ前後が実用的だと思います。
工作は以上です。まぁ簡単!

カメラ底背面に金物が付くため、カメラネジの位置がやや制約されます。
金具の裏に表と同様M6-M12の二段穴をつけてクイックシューが実用的だと思います。
あまりに簡単に作ってしまったので壊れようもなく、加工の簡単な木ですから穴はカメラ毎に増やしていただきましょう。