使えて一人前

道具って使えないのを持っていてもダメ。

据え付けの電動工具は処分してしまいました。糸鋸とか使わなかったなあ。グラインダーなんていまだに怖くて使えません。子供のころ手工具でしょっちゅう怪我をしてたので刃物の扱いは慎重です。おかげで最近は怪我をしてません。経験値が上がると危険を回避できます

いつまでも危険を回避できないのは、道具が使えないからか、使ってはいけない道具を使っているから。用途に合わせた最適な道具を選ぶことが重要です。その際道具を使わないとを決めることも同じくらい重要となります。

取捨と選択は等価です。

電動工具がたくさんあった私の工作室も、現在は卓上旋盤以外は手工具だけです。
自転車もたくさん買っては処分して、台数を減らしています。
一番ひどいのはスキー板。いったい何本買ったのやら。

ほうっておくと買い放題になるんです。使わないだろうと一生懸命自分を説得してモノを減らしています。道具が減ると集中できます。これは、享楽主義で移り気な自分への戒め。分岐が増えすぎるとダメなんです。

「分岐」、つまり「選択肢」が増えるとどうなるか。

あのときアレを使っておけばよかったと・・・・ずっと反省してしまうんです。

これしかないけど使えたからいいやとおもう諦めは受け入れられます。

反省するより諦めたほうが楽。本質は、カメラの交換レンズを沢山買ってしまうひとと同じなのかもしれません。カメラスタビライザーの残骸も、みかん箱に何個分もあります。作るとき、選択肢を全開にして暴走させるとこうなるんです。暴走が止まったのは理屈がみえて、工作の限界と折り合いがついたからです。あと、面倒くさくなった(笑)

先日一ノ瀬泰造の写真集を見ました。ニコンの一眼をレンズ違いで3台首からぶら下げてるカメラマンを写真に収めてました。眼鏡のカメラマンは泥だらけ。今は、レンズの守備範囲が広いのでああはならないと思います。道具を使うなら一眼三台も有り。

写真家 一ノ瀬泰造 オフィシャルサイト

自分は、カメラ一台の人だと思っていましたが、ふと道具箱をみると棒ヤスリが5種類入ってました。やっぱり本質は首からニコン三台の側なのかも。

装備と用具
>(2)装備で大切なのは、何を持って行くかより何を置いていくかであり、慣れない
>うちは、結局使いもしない予備などが多過ぎ、重くて苦しむケースが多い。

新潟楽山会 Rakuzan-kai