ショーン・ホワイトとNHKアナウンサーに格の違いをみる

ショーン・ホワイトとNHKアナウンサーに格の違いをみる

オリンピックスノーボードハーフパイプを観戦

週末は自分ですべることもなく、オリンピックを観戦。前日のモーグル同様NHKアナウンサーの解説がわかりやすかった。オリンピックは共同配信らしく、アナウンサーはみなNHKの一線級が出ている。

安直な想像だが、NHKアナウンサーはモーグルだろうがハーフパイプだろうがやったことはないはず。技の種類をまるで自分が使いこなしているかのように把握していて、彼らのプロ意識に感心してしまう。「いまのはリップではじかれましたね」とか、「グラブが長い!」とか、ぜーったいハーフパイプに入ったことのないミドルイエジのオジサマに言われると、大人ってすごいなと思う。

キミは今井メロのラップが聞きたいか?

「感動を与えたい」と、ありがたいお言葉を残してくださった日本勢は全員予選敗退。なんとなくだめだろうなあと思った。出かけるまでにテレビに出すぎ。ワールドカップクラスの試合でそれほど勝ててはいないのだ。

彼らは怖さを知らない若者ばかり。周囲が持ち上げると簡単に持ち上がってしまう。素直だから、持ち上げられたことに気が付いていなかったのだろう。オリンピックの大舞台で勝負できるほど経験はなかったのかもしれない。

スノーボードは果たして、スキーほど組織のバックアップ体制があったのだろうか?上部組織はSAJで、スキーの強化選手が受けるべき待遇と同じ扱いを受けたのか、やや疑問である。

一方、優勝したショーン・ホワイトは試合前のインタビューでこう答えていた。

「人がたくさん来て、びっくりしたよ」

ショーン君、キミにとってのオリンピックは、コロラドの草レースに出るようなものなのですね。あの余裕はどこから来るんでしょう。草レースを含めて、国内開催されるレースの数が違うし、今まで出てきた試合数がぜんぜん違うだろうし。アメリカ勢がダントツに強いのは実践経験の差だ。

ショーンはエアがすごい。よく見ると、パイプのボトムでエッジを一切使っていない。雪の上で板を傾けて、板のフチを当てることを「エッジを使う」というのだけれど、ショーンの場合ボトムでエッジをつかわず、面だけで滑っていた。ほかの選手ならエッジを使う場面でも、彼は面ですべる。速度が増してエアも高くなり、より高度な技が可能なのだ。

日本勢、残るはスノーボードクロスと女子ハーフパイプ。メロが勝つとあのラップが聴けるらしいので、応援していいものか非常に悩む。

【リンク】
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